義父は12年ほど前に他界しています。
それ以来、義母は10部屋もある立派な2階建ての日本家屋でひとり暮らしをしていました。
私達家族は長崎に住んでいたので
ほぼ毎日電話をしては義母の安否を確認していました。
ところが数年すると素性のよくわからない人々が出入りする様になり、かなりあとになってわかることなのですが、義母は結果的に高額な金額を彼らにだまし取られていました。
義母が返ってこないお金の相談をしていた司法書士の先生が、このままでは身ぐるみ剥がされてしまうと心配して、義母に内緒で夫に連絡してきて(義母に口止めされていたらしい💦)ようやく私たちの知るところとなりました。
その金額はすてに目が飛び出るような額になっていました。
なかにはいつの間にか義実家に住みついていた人もいました。
私たちは長崎にいたので、そんな義実家の様子にはすぐには気づけず(怒られるとわかっているので義母はそういう事を正直に私達に話しません。)近所の人が心配して連絡を下さるということが何度もありました。
そして、その都度、夫と私が追い出し(義母は嫌なことは自分でやらないのです)義母を説教するの繰り返し。
しかしほとんど義母には響かず。
どこ吹く風で同じことを繰り返す。
そうこうするうちに、体力的にもひとり暮らしは難しい状態になってきたので、私が故郷へ戻ることにしたのです。
私自身も実父が亡くなり、義実家のことだけでなく実家の相続、片付けという問題も生じたタイミングでした。
そして下の息子が高校を卒業して大学生となり、ひとり暮らしを始めるタイミングとも重なったことが
私を動きやすくしてくれたのです。
そんなこんなで家族とも話し合い、私は長崎を一旦離れることになりました。
でもまだこの時は、義実家を更地にすることになるとは思っていませんでした。
→続く