私が実家を生活のベースにすることにしたのは
・実父が亡くなったことによる実家の片付けと相続の話し合いのため。
・そして義母がひとり暮らしを続けていくのが困難になってきたため
というのが大きな理由です。
この1年間、私はほとんどこの2つのことに時間を費やしてきました。
そしてこの度、義実家が更地になりました。
この家に住んでいた義母は高齢者住宅へ移り住みました。
空き家となった家をすべて片付けたのは私です。
義母は片付けるのが苦手な人でした。
人に頼んで片付けてもらっても、維持管理ができない人でした。
若い頃から片付けは苦手な人だったそうなので、
年老いてテキパキと動けなくなってからは尚更億劫になるのも無理はありません。
施設に入居する日も、通常はひと通りの片付けを済ませて引っ越しするのでしょうが、その日もまるですぐに戻ってくるかのように身軽に出発しました。
義母はいまも認知症ではありませんが、
その時も施設に入居することが、
この家でのひとり暮らしを終わらせることだということに、どれだけ自覚があったかわかりません。
義母を高齢者住宅へ連れて行くために家を出るとき
もしかしたら義母よりも私のほうが切なさを感じていたかもしれません。
煩雑な手続きを終え、義母を無事に高齢者住宅へ連れて行ったあと、私は一人で義実家に戻りました。
冷蔵庫の中身はそのまま。
脱ぎ散らかした服と書類の山で足の踏み場もない床。
洗い物のたまったシンク。
食べかけの干からびた食品。
かびたパン。
なにものかわからない液体。
はあ。
これからこの家で私の孤独な戦いが始まる。
この家を何とかしなければならない。
こうして私の約1年間にわたる義実家解体までの作業がはじまりました。
これからしばらくの間は、日々の出来事をはさみながらも、1年間にわたる義実家片付けプロジェクト(←大げさ(笑))について、思い出しながら記録していこうかなと思います。