魂の魅力が輝きだす手作りコスメ。
自分の人生を乗りこなすための羅針盤。
『私を取り戻す』
あなたのサポーターのさおりです。
父が永眠いたしました。
６月上旬に緊急搬送されて、緊急手術で一命をとりとめたのですが
右半身麻痺、言語障害が残り意思疎通が出来ない状態でした。
(私たち姉妹は、本当は意思疎通が可能であったと考えています。
質問して、イエスなら手を握るなどで。何もわからない状態では
なかったと、姉は実感していたので)
こんな世間状況の為、実家近くに住んでいる姉でさえ、
ほぼ面会も出来ず。
手術直後は人工呼吸器やいろいろと管につながれている状態で
意識も戻らずのような状態でした。
意識が戻っても、今度は自分で管などを外してしまう為に
拘束されていたそうです。
その為、常に鎮静されていたようです。
姉がずっと対応してくれていたのですが、今後はリハビリ病院へ
転院となり、どこの病院にするかという話になっていたのですが、
急に転院先が見つかったからと、介護タクシーにて姉の付き添いの
もと、市外へ転院となりました。
介護タクシーの中で父の意識がはっきりしてきたようで、
姉がそばにいくと姉にきづいた父は喜びの声をあげ、
(言葉にはならない)号泣したそうです。
左手で姉の手を握って離さなかったそうです。
父は、自宅に帰れると思ったようですが、様子が変だと
気付いたらしく。
転院先に着いた時、そこの看護師が、
『前の病院でも暴れていましたか？』と父がいる前で
姉に聞いてきたそうでした。
父はそこで沸点に達し、動く左腕を振り上げ、看護師の腰辺りを
殴ったそうです(ストレッチャーとの看護師の位置関係による)。
姉はなだめて、殴っちゃだめ、リハビリしないと帰れないんだよ？
とさとしたそうです。
転院にあたり、検査がある為に父は連れていかれた時、
父の叫ぶ声が何度も聞こえたそうです。
転院した事でわかった事は、父はずっと流動食の管を
されていたらしく。
また、おそらく父へ意思確認や説明は一切なかったのだと
思われます。
なので父が姉を見ての歓喜、そして号泣、転院先での叫び声も
私たち姉妹は納得できるのです。
もちろん、本当のところは私たちが知る由もありませんが。
検査が終わり、父が病室に戻り姉は会えたけれど、
小さくうめき声を発しただけで、諦めの言葉であったと
姉は確信したそうです。
私たちとしては、母の為にリハビリをして、また母に会いに
いけるようになって欲しいと思っていました。
(母は特養に住んでいます)
でも、父はもう何もかも諦めて生きる事さえやめたいのだと
ひしひしと感じていました。
食事を一切とらない。と姉に何度も連絡が病院から来ました。
父の性格など熟知している私たちからすれば、生きていたくないのだと分かっていました。
父は、自分でこうだ！と決めたらてこでも動かない人。
食事をとらない、拒否をしているとなると、胃ろうもしくは
転院前と同じく管で強制的に栄養を取らせるしかないと
病院からは判断を迫られましたが、姉と私はどちらも拒否。
点滴のみでお願いしました。
点滴のみになると、せいぜい１～２か月しかもたない。
そう言われました。
そして、リハビリの意思がないのであれば、看取りをしている
ところへ転院して欲しい。とも言われました。
当然と言えば当然で、そういうところを探すしかないね。
と姉と話していました。
ある日、点滴の管が入らなくなったので皮下点滴にしますと
姉に連絡がありました。
結局のところそれから４日後、血圧が下がってきていると
夜に姉から電話が。
姉は、父が苦しまないようにだけは病院にはお願いしてくれて
いました。
父が永眠するのは近いかもしれないと予感する。
が、夜中にまた姉から連絡があり、さらに血圧が下がり、
瞳孔も開き始めたと。
さらにそれから20分もしないうちに、再び姉から連絡。
父が永眠したと。
私は無理でもせめて姉だけは看取る事が出来たらよかった。
仕方ない事だけれども。
姉がタクシーを呼んで、永眠した父のいる病院まで向かって
くれました。
父の最後は近いかもね。と姉と話していた時に、
結婚した母がきっと若い頃に、父の為に縫ったであろう浴衣がある
と聞いていたので、それを父の最後の着物にしてあげては？と
提案していました。
父は、母が縫ってくれた浴衣を着て旅立ちました。
とっても似合っていたよ。すごくすごく似合ってる。
お母さんはセンスがいいね。お父さんの事わかっているね。
父の想いを考慮して通夜や葬式などはせず、直葬(火葬)と
しました。
納棺までの間に少しだけ、父と対面出来ました。
１０分ぐらいは、姉と私、父だけにしてくれました。
あんなに太っていた父が、頬がこけていてお腹もぺったんこ。
ショックでした。
姉からは聞いていたのですが。
何度も父の顔や頭をなでて、そして顔に私の顔をくっつけて
何度も号泣しました。
姉と二人で腕をさすってあげたり(入院中は拘束されていたから)・・・
父の旅支度を、葬儀屋の方に教えて頂きながら姉としました。
旅路は長いのですから、膝やひじを覆うものをつけたり。
三途の川を渡る為の渡り賃をもたせたり。
途中、よこしまなものが来たら追い返せるように、杖を棺に
いれたり。
最後はたくさんの花や、持参した父の大好物のおやつを
いれたり。
世間がコロナの状況の為、火葬場で最後に父の顔を見る事や
線香を手向ける事はできないと説明がありました。
ですから、ここで父を見るのが本当に最後なのです。
心の中で、お父さんありがとう。って言いました。
お骨あげも、最初のひとつだけを私たちで拾い上げただけで、
あとは見守るだけでした。
お骨入れに入ってしまうと、とっても小さいね。
実は、去年の７月に亡くなった私のわんこのリーディングを
お願いしお世話になった方に、再び父のリーディングを
お願いしました。
父らしい言葉に、私は救われました。
そして、父が素直になれず私との関係が壊れてしまった事を
後悔していたと。そして、姉にはつい甘えてばかりだったと。
そんな数々の言葉を聞く事が出来ました。
後悔したり、自分を押し殺したり、我慢する人生はもういい。
父の為にも、自分の為にも自分はもっと幸せになっていい。
素のままの自分でいられる世界にいこう。と
強く思いました。
夫と離婚をする為に、離婚調停をしています。
父が亡くなる数日前に、第一回の調停が終わったところでした。
私が不幸せで、楽しく笑っていられない状況を父も望んでいない。
父は私や姉がいつも幸せで笑っていて欲しいはず。
もっともっと自分を、我をだせとメッセージを貰っているんだし
そうしていこうと思う。
父という肉親を亡くす経験は、姉も私にも、大きな影響を
与える事となりました。
この今世の人生は一回きり。
自分はどうしたいのか？どう生きたいのか？
生を終える時、後悔ばかりで終えたいのか？
たくさんの事を学んだ出来事でした。
まだまだ悲しみやたくさんの溢れる想いを出し切る事が
出来ません。
HIMEの事だって、まだまだ心が癒えていません。
でも、そんな悲しみや溢れる想いも抱えながら、そして
自分の人生を見つめて、これからの自分の人生を
もっと深く見つめていきたいと思います。
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