今までの人生、
挑んで、挑んで、頑張って頑張って
走り続けてきた。
自分勝手で無茶苦茶な
人生だったかも知れないけど
何かを追い求めて
必死に走り続けてきた。
鬱になる７年ぐらい前までは。
今はもう、昔の自分を
懐かしく思い出すだけで、
同じように戻れるだとか
同じようなテンションで生きたいとか、
悲しいとか、どうして？とか
微塵も思わない。
もう、あの頃のワタシは
赤の他人と同じ位置付け。
ただ「そう言う事、あったよね」と
苦笑いで時々振り返るだけ。
あの時全て手放して無くしたけれど、
その分、今は新しい物に囲まれて
それなりに生きている。
でもたった１つだけ叶うなら
「欲望」が欲しいと願う。
何かを得たいと望む、
「熱量」とも言い換えられる。
人は欲望の為に生きていると
言えるのではないか？
欲しい品々、地位、名誉、愛や恋
子の成長や、ゆっくりできる場所、
友情、羨望、自己顕示、
人によってまちまちだけど、
「もっと欲しい」と願うから
足が前に出て、
今日を生き、明日を生きられる。
ワタシにはそれが足りない。
押され、流され、急かされて
前に進んでいるだけ。
「贅沢病」なのかも知れない。
劇的に足りない物が無いのだから。
穏やかに、緩やかに生きたいと
願いながら、
押され、流され生きるのは
本意では無いと感じる。
「アナタハ何がホシイノ？」
今日も自分にそう問うてみるけど、
ワタシは知らん顔で
あらぬ方を向いて返事もしてくれない。
