ようやく、緊急事態宣言が全国解除になりましたね
自粛生活の中で運動不足やお家飲みが続いて、また寒暖差も大きく、最近は「顔や足がむくんだ」という方も少なくありません。その中で足やお腹に冷えを伴う方が大半でした
漢方では「むくみ」は水滞によっておこると考えられています。
水分代謝に関わる「腎」の機能が低下し、余分な水分を尿として排泄できなくなりむくみが生じます。これは特に下半身にみられるむくみでお腹の冷えが大きな原因です。また、胃腸が弱い人も身体に湿気をためやすく、顔や手足がむくみます。
むくみに悩まれている方の過ごし方としては、水の巡りが悪く湿気に弱い体質なので、水を巡らすウリ科や豆類の食材を適度に取り入れ、できるだけ温かい飲食をとるよう心掛けましょう。また、じんわりと汗を掻くくらいの入浴も効果的です◎これから梅雨時期の湿気にも注意もが必要です
*漢方の豆知識*
■胃腸が弱い方は【脾】の養生
「脾」は、感情として思い悩むことが続くと脾に関連する胃の機能を弱めます。脾は湿気を嫌い、脾の不調は口や唇(唇とその周辺に異常)・肌肉(脂肪)にあらわれます。脾が弱まると涎よだれが出やすくなります。脾が影響を受ける季節は土用(夏の土用は立秋(今年は8/7)の前の18日間だそうです)。色は黄色、五臓(脾)に通じる味は甘で痛みや不快を和らげます(緩和)。
・五行配当表
「土/脾/胃/思/湿/黄/甘/口/唇/肌肉/涎/土用/中央」
■むくみの強い方は【腎】の養生
「腎」は、感情として恐れる(驚く)と腎に関連する膀胱の機能を弱めます。腎は寒さを嫌い、腎の不調は耳(耳鳴りや難聴)・二陰(前陰〔尿道と外生殖器〕と肛門)・髪(抜け毛や白髪)・骨〔骨髄〕(骨折しやすくなる)にあらわれます。腎が弱まると唾つばが出やすくなります。腎が影響を受ける季節は冬。色は黒、五臓(腎)に通じる味は鹹かん(塩味)で固いものを柔らかくします(軟化)←便秘にも効果あり◎
・五行配当表
「水/腎/恐/寒/黒/鹹/耳(二陰)/髪/骨/唾/冬/北」
*おススメの食材*
「脾」を助けるのは黄/甘の食材。「腎」を助けるのは黒/鹹の食材です。
□穀物・豆類
大麦/とうもろこし/小豆/緑豆/黒豆/エンドウ豆など
□動物性
鴨肉
□魚介類
あさり/しじみ/鯉/鮭/昆布/海苔/わかめ/はまぐり/クラゲ
□野菜
きゅうり/セロリ/大根/じゃがいも/冬瓜/モヤシ/ナス/空心菜/白菜/金針菜
※ウリ科の食材はカラダを冷やす特性があるので生姜や紫蘇やネギなどと一緒に召し上がって下さい。
□果物
スイカ/ぶどう/イチゴ/キウイ/パイナップル/梨/さくらんぼ
□香辛料他
生姜
□食薬
南蛮毛/はと麦/ハスの葉
*カラダのどぶ掃除をしてくれるキノコ類や根菜類も◎
むくみやすい方は水分がさばけずむくむので水分の摂り過ぎには注意が必要です。
喉が渇いたら、なるべく温かいものを少しずつ飲むよう心がけましょう。朝も冷たい水ではなく白湯や温かい水がいいでしょう。
*おススメの運動法*
汗が出るくらいの運動を心がけるといいようです。
ウォーキングでじわじわと汗を掻く程度のものもおススメです。
ちなみに、、、
トイレに行く回数は女性で一般的には5~6回、1日の尿量は900ml~1.5ℓ程度と言われています。
今、むくみの気にならない方でもこれからの梅雨時期に参考にして頂けましたら幸いです
利らくでは現在、むくみ対応夏養生メニュー
「杜仲と薏苡仁ヨクイニンのトリートメント」をご提供中です
詳細は利らくホームページ「季節のメニュー【夏】」をご覧ください。
http://www.rirakusalon.com/