「人質の朗読会」 小川洋子 | 遊んで働くアラフィフ母のブログ

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遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

人質の朗読会/小川 洋子

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すごい設定ですよね
タイトル通りなんですよね、人質たちの朗読会
この設定で語り出される、幾つかの物語

どのお話も、姿勢を正し、凛とした雰囲気で、きちんと読みたくなります
かといって堅苦しいのではなく、お話自体はとっても温かい
どこにでもいる人たちが、自分の過去の体験を語りにする
これをどうして、こんな雰囲気で紡ぎだせるのか
小川さんの小説ってすごいです

そして物語たちは、特に連なることもなく語り終わられるのですが
この語り手たちの状況が 不思議な連帯感を作ります

なんとも素敵な、不思議な、そして少し物悲しい、
あまり体験することのない印象と読後感を得られました
これぞ小説のなせるわざって感じです