- 様々な事情から、家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」。ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。孤独な少女の心を支える“死から蘇った先輩”。非常階段の行き止まりから、夏の幻のように消えた新入生。女の子が六人揃うと、いるはずのない“七人目”が囁く暗闇のトンネル…七人の少女をめぐるそれぞれの謎は、“真実”の糸によってつながり、美しい円環を描いて、希望の物語となる。繊細な技巧が紡ぐ短編群が「大きな物語」を創り上げる、第十八回鮎川哲也賞受賞作。
- 七つの海を照らす星/七河 迦南
- ¥1,890
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短編ってどうも苦手だったのですが
北森鴻さんの作品を読んで以来、短編連作は結構好きになりました
本作、7つの短編からなるお話です
七海学園という児童養護施設
語り手は主として、そこに努める新米保育士・春菜
先輩がた、児童相談所の頼れる中年海王さん
さまざまな虐待を受けていたり、親と離れざるを得ない状況だったりする子どもたち
主人公の語り手は前向きな明るい人であること
非常に複雑な背景でも、落ち込んだり、ぐれたりしたりもするけれど
何とか前を向いていこうとしていく子どもたち
支えてくれる大人もいれば、そうでない人もいて
児童養護施設のシビアな側面を、謎にからませて、シビアな感じだけでなく語ってくれます
1つの短編で主となるエピソードはどれも深刻なものだったりするけれど
そこにある何らかの謎・学園の七不思議を春菜が解き明かそうとし
海王さんや友達の佳音が手助けしてくれる
そんな短編を最後に締めくくる7作目(学園七不思議だから)
う~~予想してなかったこともないけど
やっぱり、やられた感のほうが強いかな?
あ、こうつながっていったのか、という
短編連作はこの感動がないとね、、、と終わってくれました
日常の謎、、、少し今まで読んだものと設定など趣は異なりますが
また興味のある作家さんと出会えたような気がします