「まだそっち側に行ってはいけない。そっち側に行ったら、二度と引き返せない。」
幼い時から舞台に立ち、多大な人気と評価を手にしている若きベテラン・東響子は、
奇妙な焦りと予感に揺れていた。伝説の映画プロデューサー・芹澤泰次郎が芝居を手
がける。近々大々的なオーディションが行われるらしい。そんな噂を耳にしたからだっ
た。同じ頃、旗揚げもしていない無名の学生劇団に、ひとりの少女が入団した。舞台
経験などひとつもない彼女だったが、その天才的な演技は、次第に周囲を圧倒してゆ
く。稀代のストーリーテラー・恩田陸が描く、めくるめく情熱のドラマ。
演じる者だけが見ることのできるおそるべき世界が、いま目前にあらわれる!
稀有な才能を持つ素人・飛鳥と、芸能界家族の中から出てきたサラブレット・響子
大きな課題に悩む脚本家・神谷、狂言回しの役も担っている学生劇団の脚本家・巽などなど
みんな芝居の世界で才能を持つ、または認められた人々
これを劇中劇のような戯曲のような形式で物語は進みます。
う~ん読み慣れないこの形式
しかし、語りもしくは台詞形式でお話はずっと進み
過去の話も取り混ぜられ
勢いのある展開でもないのに、どうなるんだろ?と読んでしまいます。
恩田作品の独特の世界感はあるのですが
なんだか、あまり触れたことのない世界だからか、すごく不思議な読後間でした。
才能のある人達の悩み、、そしてそれぞれのキャラクターがしっかりしているからかな?
奇抜な場面もないし、すぐ映像化できる設定なのでして欲しくもあり
この女優達の演技を実際誰がするのか興味もありますが
できるのかな?っと思ってもしまいます。
テレビドラマか映画しか見ないので
芝居!?っとちょっと読むのに躊躇していた私ですが
世界にぐっと引き込まれ、興味までわいてしまいました。
そして「チョコレートコスモス」のお芝居を是非また小説で!!
いや、予想外(失礼!!)に面白かったです。
