「チルドレン」 伊坂幸太郎 | 遊んで働くアラフィフ母のブログ

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こういう奇跡もあるんじゃないか?
まっとうさの「力」は、まだ有効かもしれない。信じること、優しいこと、怒ること。それが報いられた瞬間の輝き。ばかばかしくて恰好よい、ファニーな「五つの奇跡」の物語。
吉川英治文学新人賞作家、会心の受賞第1作!


短編の連作? 本にするにあたって書きなおされたということですので

 連作長編という印象ですかね。


5つの話からなるのですが、伊坂さんの作品らしく

 とってもユニークな登場人物・陣内が全作品に登場します。

滅茶苦茶自己中心的で、そしてとっても素直で、よくわからないけど人を惹きつけ

 近くにいたらどうかなぁ、面白がれるのか、うっとおしいのか

しかし、彼はどうしようもなく魅力的で、周囲の人を巻き込みつつ、変化させていきます。


銀行強盗に巻き込まれる「バンク」ここで主要人物が出そろいます


表題作の「チルドレン」と「チルドレンⅡ」は、あまりなじみのない家庭裁判所の調停員のお話

 よくいそうな主人公が、先輩調停員の陣内に巻き込まれつつ

 でもなぜだか物事を少し良い方へ向けられていく。

淡々とそして、ちょっと温かく、そして陣内のハチャメチャさが絡みつつお話は進みます。


「レトリーバ」と「イン」は、盲目の男性とその彼女が中心のお話

盲目ゆえにである差別をさらっと受け止め、見える景色を彼に伝える彼女

 別に“やってあげてる”、“してもらってる”の感覚でなく、そのやりとりをする二人

ちょっとした謎解きがそれぞれ盛り込まれてもいます。

もちろん、陣内の無茶っぷりも出てきて、ちょっと笑えて、ほっこりもして

いずれの作品も、とっても品のいい楽しい短編でした。


伊坂さんさすがグッド!