アイビーリーグに属する大学の学生寮 (Residential College) の寮長

”Master””House Master” と呼ばれている。

 

これを廃止して、”Head of College” など別の肩書に変更するという動きがある。

 

直近では、4月27日にイエール大学が、肩書の変更を決定した。

 

”Master” という言葉には

「奴隷制度」の「御主人様」という意味もあるからだ。

 

しかし、”Master” という肩書は、中世欧州の大学に由来するもので

「奴隷制度」とは何の関係も無い。

 

「言葉狩り」の一環だ。

 

「”Master“という言葉を完全に排除したところで

歴史が消え去るわけでは無い。

学問の世界とは何の関係も無い人種問題に起因する価値観を押し付ければ

大学の伝統を台無しにしてしまう。

同時に、歴史が忘却されてしまう可能性もある」

という意見もあるものの・・・

 

現代の風潮では

「学問の世界の歴史にかかわらず

特定の人達に苦痛を与えたり

不適切と感じられたりする肩書については看過できない」

という考え方が支配的であるため・・・

 

“Master” (寮長) だけでなく、他にも飛び火している。

 

他に槍玉に挙げられているのは、以下の言葉

 

・ 修士号              “Master Degree”

 

・ 棟梁、親方        “Master Builder”

 

・ 名匠                  “Master Craftsman”

などなど

 

先日、”Scent of Woman” という映画を観ている時に気付いたのだが

「校長」のことは ”Principal” または ”Headmaster” という。

 

辞書によっては、「”Principal” は米語」

「”Headmaster” は英語」という区別をしているが

米国の名門私立高校などでは ”Headmaster” を使っている場合もある。

 

「校長」に関しても

「”Principal”に統一」、なんて方針が出されるかもね。

 

有名な話だが、日本でも、『カムイ伝』という漫画で

「めくら」という言葉が、「目が不自由な人」と強制的に変更された。

 

江戸時代に「目が不自由な人」という言葉は無い。

 

さて、世界中で超ベストセラーとなった『ハリーポッター』シリーズの「校長」

英国の学校だから、もちろん ”Headmaster” だ。

 

しかし、上述のような風潮が激化すると、『カムイ伝』と同様に

『ハリーポッター』でも重版された本では

”Headmaster” から ”Principal” に変更させられるかもしれないよ。

 

個人的には、”Principal” よりも

”Headmaster” の方が威厳を感じるから好きなんだけどね。

 

「言葉狩り」と「言葉の変化」 その(4)

 

 

 

「黒人」というアイデンティティの下に、全米の50以上の黒人団体が結集し

“The Movement for Black Lives” という集団を形成し

「集団的解放運動」 (Collective Liberation) を展開している。

 

この集団は、次のようなことを主張している。

 

「世界中のアフリカ系民族の子孫達よ、立ち上がれ!!!

一致団結して、過去そして現在進行中の植民地支配と奴隷制度から被った

被害に対する補償を将来に渡って要求し続けようではないか!!!」

 

次の2点に着目したい。

 

(1) 過去そして現在進行中の植民地主義と奴隷制度から被った被害に対する補償

 

これについては、次のようにハッキリと明言している。

 

“Reparations for the historic and continuing harms of colonialism and slavery”

 

“historic” (過去) にまで遡って、損害賠償を請求するそうだ。

 

そして、こいつらの認識では、「植民地支配や奴隷制度による被害」は

“continuing” (現在進行中) なんだってさ。

 

(2) 将来に渡って要求し続けよう

 

“Ongoing call and struggle” という表現を使っている。

 

こいつらのマジキチ度合いを考慮すると・・・

 

「未来永劫、賠償請求してやるぜ」、という含意があることは明白だ。

 

以前、英米の大学に広まっている『新公民権運動』という記事を書いたが

“The Movement for Black Lives” は

選挙権などの権利を獲得した60年代の「公民権運動」を

現代にもう一度復活させ、更に過激な要求をしようと企図している。

 

さて、ここまで書けば

誰もが、同じ「イキモノ」のことを想像していると思う。

 

そうです。

 

みんな大好き

支那人・朝鮮人だねっ!!!

 

主張内容が、偉大なる大統領閣下パクパク・クネクネと一緒だろ?

 

あの有名な、「お前ら、千年、恨んでやるからな!!!」ってやつ。

 

しかし、支那人・朝鮮人の場合は、「完全なる虚構、捏造」に基づいて

日本に対して、訳の分からん要求をしているのだが

一方、“The Movement for Black Lives” が主張する

“historic harms of colonialism and slavery”

(過去の植民地支配と奴隷制度による被害) というのは事実なので

この点については、支那人・朝鮮人よりマシだけどさ。

 

ただし、“continuing” (現在進行中) という点は、「完全なる虚構、捏造」だが。

 

そして、次のような主張もしている。

 

「先住民族として、土地の権利 (Land) と民族自決権 (Self-determination) を求める」

 

詳しい説明が無いから推測だが、「先住民族」というのは

おそらく、「アフリカの先住民族」という意味で

「土地」というのは「アフリカ大陸の土地」

ってことなんじゃないかな、と思う。

 

ここで注目すべきは、やはり

「民族自決権 (Self-determination)」

 

昨年、翁長沖縄県知事の国連演説で、話題になった言葉だ。

 

「世界中のアフリカ系民族の子孫の団結」を訴えていることから推測すると

「米国内での黒人の自治」だけでなく

「世界中の黒人の自治を求める」、と言い始めるかもしれない。

 

随分前から様々なところで記事になったり、書籍化されたりしているので

もう既に周知のことと思うが

「部落解放同盟がアイヌ協会に、補助金の獲得方法などのノウハウを伝授し

そして、在日韓国・朝鮮人、解同、アイヌ、沖縄左翼が共闘するようになった」

という話がある。

 

そして、これら在日韓国・朝鮮人と反日日本人は現在

ハワイの先住民に触手を伸ばしている。

 

俺は

在日韓国・朝鮮人と反日日本人が

“The Movement for Black Lives” と手を組む可能性って

大いにあると思うんだが、どうだろうか?

 

次は、“The Movement for Black Lives” の「共産主義的側面」

 

集団的解放運動 その(2)

「黒人」というアイデンティティの下に、全米の50以上の黒人団体が結集し

“The Movement for Black Lives” という集団を形成し

「集団的解放運動」 (Collective Liberation) を展開している。

 

昨日も書いた通り、奴らの主張によると

「家父長制、軍国主義、白人至上主義、搾取的グローバル資本主義に国境は無く

世界中の抑圧された人々は、これらから解放されなければならない」ってことらしい。

 

では、前回の続き

 

(3) 白人至上主義

 

前回も書いたが

俺は米国に住んでいた時、KKKを名乗る奴らに会ったことがある。

ただし、オリジナルのKKKとは、全くの無関係。

 

数は少ないものの、南部の地方都市では、KKKを名乗る集団が未だ存在する。

 

ただし、それぞれの集団が勝手にKKKを名乗っているだけで

横の繋がりが無いから、大きな運動には発展しない。

 

こいつらは

「米国は、白人の国家である。だから、黒人はアフリカ大陸へ帰れ」と主張している。

 

「お前らが、アフリカ大陸、その他の地域から勝手に連れて来たんだろ、馬鹿」

という話だが、奴らにはそんな理屈は通用しない。

 

俺も白人ではないから、俺に対して敵意は持っていたようだが

留学生として一時的に居住しているだけだったので

迫害を受けるようなことは無かった。

 

そんなわけで、極一部だが、確かに白人至上主義者は存在する。

 

でも、そんなのは米国の一部の人間が主張していることであって

今の時代、堂々と「白人至上主義者だ」って告白した途端に袋叩きだろ。

 

なんだか、よく分からん話なんだが、“The Movement for Black Lives” の連中は

「白人至上主義の打倒」を、どうやって世界展開しようと企んでいるんだろうか?

 

(4) 搾取的グローバル資本主義

 

まぁ、これは確かに「国境は無い」と言えるわな。

 

「グローバリズム」には、俺も反対だから、その点は同意できる。

(『早期英語教育が導く悪夢 その(1)』『早期英語教育が導く悪夢 その(2)』

『言語は単なる意思疎通の道具ではない 「タタミゼ効果」』を参照)

 

労働の対価が全額、労働者の「賃金」になるわけでは無く

株主、会社、役員、従業員で利益を分け合っているわけだから

「資本主義」には、「搾取」という側面はある。

 

でも、だったら「搾取的グローバル資本主義」を打倒するために

暴力革命でも起こして国家を転覆させて「共産主義」にでも転換する気か?

 

冒頭にも書いた通り、“The Movement for Black Lives” は自分達の活動を

「集団的解放運動」 (Collective Liberation) と称している。

 

そんで、ふと思い出したのが、「支那共産党人民解放軍」

 

英語表記は、“People’s Liberation Army”

 

この「解放」 “Liberation” とは、「共産化」を意味する。

 

だから、「暴力革命を起こして、共産化するんか?」という俺の疑問も

全くの的外れでは無いかもしれない。

 

また、「搾取的グローバル資本主義からの解放」を訴える一方で

「グローバリズム」「多文化共生」を明示的に支持している。

 

「搾取的グローバル資本主義」だけ否定して

「グローバリズム」や「多文化共生」を肯定するのであれば

やはり、「『地球市民』のように『世界の共産化』を目指している」

としか思えないんだよね。

 

次は、“The Movement for Black Lives” と「支那人・朝鮮人との類似性」について

 

集団的解放運動 その(1)