「黒人」というアイデンティティの下に、全米の50以上の黒人団体が結集し
“The Movement for Black Lives” という集団を形成し
「集団的解放運動」 (Collective Liberation) を展開している。
『集団的解放運動 その(4)』に、次のような要求をしている、と書いた。
・ 黒人を犯罪者扱いし、不当に収監することを続ける警察機構への予算配分を全面的に停止すること
「警察に対する予算を止めて、ど~すんだよ?」
と思ったので、上記の要求に関連する資料を読んでみた。
「黒人というだけで犯罪者扱いされる」など
警察の不当な扱いに対する恨みがツラツラと書かれており
大いに同情できる面もある。
「警察による暴力」っていうのも大部分は事実なんだろう。
でも大半は、「刑務所制度の不備」に関する内容だった。
最近、日本でも「国連特別報告者」の悪名が知れ渡り
奴らの馬鹿さ加減が一般的に知られるところとなったわけだが
こいつらは米国でも、やらかしていた。
その国連特別報告者によると
「禁固、懲罰房、拘束房、隔離などの独房監禁は、『拷問』」
なんだってさ。
他者との接触が制限されるため “No Touch Torture” (非接触拷問) と称している。
禁固刑は別だが
「刑務所内で暴力沙汰を起こして、懲罰的に独房監禁されること」
に関しては、「追加的な懲罰である」と批判している。
つまり、「本来の服役期間に追加して、新たな懲罰を与えることと同じ」
って理屈なんだけどさ・・・
その暴力沙汰で新たに訴えられて、服役期間を追加されないだけ
まだマシって考えたほうがいいだろ。
この資料自体は、活動家が作成したものだから
鵜呑みにする訳にはいかないし
ある程度、割り引いて見なければならない。
しかし、同情してしまう点もある。
例えば・・・
(1) 女子刑務所に収監されている女子服役囚の
「着替え」、「シャワー」、「トイレ」などを監視するのは
女性刑務官だけでなく、「男性刑務官」も含まれているそうだ。
知人に確認したところ
「英国でも、男性刑務官が女子刑務所に勤務しているが
その業務は非常に限定されている。
米国では、州によっては男性刑務官の勤務を法律で禁止しているが
基本的に、女性刑務官と同じ職務に携わっている」、ってことだから
まぁ、本当のことなんだろう。
(2) 「妊娠中の服役囚に拘束帯を着用させる」という記述もある。
妊娠期間中から出産時まで、ずっと着用させているんだってさ。
ちなみに、拘束帯着用を禁止しているのは、10州のみ。
上記の2点に関しては、さすがに俺でも
「止めた方がいいんじゃないの」、と思ってしまった。
(3) 刑務官に虐待された服役囚のうち、医療行為を受けられるのは、30%のみ。
残りの70%は、虐待を受けたことを積極的に訴えようとしない。
その理由は、刑務官からの報復が恐ろしいから。
これに関しては、ボリビアとか、支那とか、ジンバブエとかであれば
まぁ、「さもありなん」、と思うわけだが
腐っても米国だからなぁ~、本当なのかね?
俄かには信じられないが、全くの嘘って訳でも無いんだろう。
このように十分に同情できる点はあるが
結論部に関しては、全く同意できない。
冒頭に引用した通り
「警察機構への予算配分を全面的に停止すること」
を要求している点からも推測できる通り
“The Movement for Black Lives” の活動家は
最終的に、「刑務所制度の廃止」を目指している。
流石、「集団的解放運動」を推進しているだけのことはある。
この点については、また次回。