ロシアの北部にあるアルハンゲリスク州。
ここはロシアの伝統塗りが盛んだった地域です。
一番有名なものは、メゼーニ川周辺で描かれたメゼーニ塗りですが、
北ドヴィナ川周辺の小さな町々ではぐくまれてきた伝統模様を北ドヴィナ塗りも素敵です。
アルハンゲリスク州の塗り物については下記ブログ記事をご覧ください。↓
いろいろな技法で描かれた塗り物の小箱。キラキラと美しいですね。
まずはメゼーニ塗り(Мезенская роспись)。
ミトローヒナ作 ロシアの伝統的工芸・メゼーニ塗り
フタ付き円形小箱 直径6.7cm×高さ4cm 【販売ページ】
メゼーニ(Мезень)川の畔のパラシェーリエ(Палащелье)村で、
白地あるいは金地に赤と黒で動物や植物、幾何学模様を描いていきます。
模様にはそれぞれ意味があり、魔除けの意味があります。
ミトローヒナ作 ロシアの伝統的工芸・メゼーニ塗り
円形小箱 直径5cm×高さ3.2cm 【販売ページ】
続いて、バロック塗り。
ミトローヒナ作 ロシアの伝統的工芸 北ドヴィナ塗り <バロック塗り>
ふっくら円形小箱 / 直径5.8cm×高さ4cm 【販売ページ】
バロック塗りはアルハンゲリスク州の北ドヴィナ川ぞいにある、
バロック Борок村(英語読みだとボロック)で18世紀に生まれた塗り物です。
赤・黄・緑・オレンジ・茶色などをよく使い、大きな花や葉、尾が美しい鳥がよく描かれます。
この作品にもフタの中央に鳥が描かれています。
そして、作者のミトローヒナさんの感性と伝統技法が融合した素敵な作品はこちら。
ミトローヒナ作 創作北ドヴィナ塗り <ロシアの人々の生活>
フタ付き円形小箱 Lサイズ/ 直径8.8cm×5.7cm 【販売ページ】
フタの部分。まるで曼荼羅(マンダラ)のよう!
フタの部分は、ペルマゴーリエ塗り(Пермогорская роспись ペルマゴールスカヤ・ロースピシ)
の技法を用いて描いています。
横の部分は、ミトローヒナさんが伝統技法を生かしながら描いた、
まるでおとぎ話のワンシーンのような絵が……
昔のロシアの人々の生活が描かれているのです。
少し小さめの箱はこれ。
ミトローヒナ作 創作北ドヴィナ塗り <ロシアの人々の生活>
フタ付き円形小箱/ 直径5.5cm×3.4cm 【販売ページ】
フタは赤、緑、金色で模様が描かれています。
サイドには3つの場面が描かれています。
小箱にはアクセサリーを入れたり、クリップなどをしまったり……
もちろんオーナメントとして飾ってもステキです。