先日のブログでフィギュアスケート世界国別対抗戦で、トゥクタミシェワ選手はじめ、
ロシアの女子選手が、民族衣装の一つのアイテムである、
頭飾り・カコーシニク Кокошникを応援グッズとして使っていたとご紹介しました。
トゥクタミシェワ選手のインスタグラムでも、カコーシニク姿の写真を載せているようです。
写真をクリックすると、トゥクタミシェワ選手のツイッターへ飛びます。
サモドゥロワ選手(左)もかぶっています。
英語つづりからココシニクと書いてある場合もありますが、
ロシア語ではアクセントのない「о」は「オ」ではなく「ア」と発音しますので、
カコーシニクがロシア語に近い表記です。
カコーシニク、実はリャビーナでも販売しています。
とはいえ、問合せがあったお客様や、店頭にいらしたお客様のみの販売だったのですが、
問合せがございましたので、現在店頭にある2種類を販売することにしました。
ロシア民族衣装の頭飾り・カコーシニク(ココシニク) 2色 【販売ページ】
カコーシニクは、帽子のように見えますが、
後ろはゴム、またはヒモがついていて、前からサイドにかけてのみ、布があります。
古代ルーシ時代から存在したといわれる、カコーシニク。
10〜12世紀のノヴゴロドで埋葬された装飾品のなかに、カコーシニクに近いものがあるそうです。
名前の由来は古いロシア語でニワトリ🐔を意味する、кокошь(コーカシィ)からだそう。
確かに🐔のとさかに似ているかも!
民族舞踊には欠かせません!
ピョートル大帝はカコーシニクをつけることを禁止し、欧米風の衣装を着ることを推奨しましたが、
エカテリーナ2世は着用を復活させました。
皇帝や貴族がつけていたカコーシニクは、宝石やパールがちりばめられていて、とても高価なものでした。
そのうち、民衆もお祭りなどで着用するようになり、代々受け継がれるようになりました。
地方によって形が違っていて、結婚式の時だけに着用する地域もあったようです。
そして、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に、ヨーロッパで「ロシアブーム」が置き、
亡命した芸術家やバレリーナなどがカコーシニクをつけたこともあって、
結婚式の装飾としてはもちろん、おしゃれな人たちのアクセサリーとして、このカコーシニクが流行ったそうです。
有名なバレリーナ、アンナ・パブロワも豪華なカコーシニクをつけています。
ロシア民謡を歌っている方、ロシア舞踊を踊っている方、
そしてコスプレイヤーの方にも、女帝気分でカコーシニク、いかがでしょうか。
いろいろな色、いろいろな形のものがありますので、ご希望がありましたら、お問合せください。
自分がつけるのはちょっと……という方は、
カコーシニクをかぶったお人形たちを飾ってみては!!
次の記事では民族衣装を着たかわいらしいお人形を紹介します。