リャビーナにいらっしゃるお客様が、
「マトリョーシカの中のマトリョーシカ、ってどれですか?」
とお尋ねになることがあります。
たくさんの作家さんが、自由に自分の好きなマトリョーシカを描かれる今日…。
その中で、マトリョーシカの代表作はどれですかと言われたら、
私は、セミョーノフとセルギエフ・パサードの伝統的マトリョーシカと答えます。
※セミョーノフはニジニ・ノヴゴロド州に、セルギエフ・パサードはモスクワ州にあります。
そのマト・双璧のひとつ、セルギエフ・パサードスタイルを守り続けて作品を作られているのが、
ザダロージュナヤさんです。
また、スタンダードな5ピースタイプはこんな感じ。
セルギエフ・パサードの伝統的なマトリョーシカは、
木目が見えないよう塗料が全体に塗られています。
また、最初にベタに色を塗っていき、最後に黒線を描く方法を使います。
題材は、ロシアの農家の家族が多いのも特徴です。
そしてそして、ゆらゆら揺れるネヴァリャーシカちゃん(おきあがりこぼし)もあります。
こちらもネコやニワトリ、テディベアを持っていて、とってもキュート!
起き上がりこぼしといえども、セルギエフ・パサードマトの雰囲気をかもし出しています。
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さてさて、マト・双璧のもうひとつのほうは、セミョーノフ・マトリョーシカ。
こちらのタイプは…
セミョーノフマトリョーシカは木目をいかした塗りになっています。
また黒線を先に描いてその中をぬりつぶしていく、ぬり絵方式で仕上げるのも特徴です。
セルギエフ・パサードタイプとセミョーノフタイプ。
どちらもロシアの伝統を脈々と伝えるマトリョーシカです。
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