映画って、その人がその映画を見た頃の思い出によって印象が変わるものと思っています。
他人にはどうでも良いくだらない映画でも、好きな人とデートで見に行った映画は一生忘れない好きな映画になります。
逆に大人気の楽しい作品であっても、その頃に悲しい事があれば、その思い出と重なり、嫌いな映画にもなります。
ジュンちゃんが思う最高の映画は、その時の自分の置かれた背景と映画の内容が何かしらシンクロし、当時の思い出と重ね合わせる事が出来る映画がその人にとっての最高の映画だと思います。
そんな意味で、ジュンちゃんが当時を思い出して何度も見てしまう映画を紹介します。
セント・エルモス・ファイアー(1985)
これは1985年の映画で、当時色んなテレビや映画に影響を与えた作品ですが、ジュンちゃんは1987年、大学2年生で、1年の寮生活を終え、一人暮らしを始めた頃に見ました。
この映画は、同じ大学を卒業した7人の青年男女の恋愛群像劇で、誰かが主人公という訳でもなく、それぞれのキャラクターが関係しながら各々のエピソードを生きながら大人に成長していくお話で、登場人物がみんなキラキラ✨してて、今見てもとても清々しい気分になります。
特にデミ・ムーアは激カワです♡
当時は「グループ交際」というものが流行っていて、大勢の男女で遊んだりして、その中からカップルが出来たりと、ジュンちゃんもこの映画のようなグループ交際の中に混じって遊んでいた一人です。彼女はできませんでしたが(笑)
見る人によって自分を投影するキャラクターは違うと思いますが、ジュンちゃんが一番感情移入したのは、友人アレックの彼女レズリーに人知れず恋するケヴィン(アンドリュー・マッカーシー)の気持ちが一番感情移入できました。高校時代に同じような思いをした事があったからです。
この映画を見ると、そんなほろ苦い思い出を思い出すのですが、そんな「人知れず思う気持ち」というのも、今思えば楽しかったな・・・と
今では良い思い出です。
この映画の登場人物たちは、それぞれが違う立場で、違う生き方をしそれぞれの困難な状況を迎えますが、仲間の力で乗り越えて成長していきます。
クライマックスでのビリーがジュールズを慰める場面で
「これはセントエルモの火だ。暗い空ならどこでも見ることのできる放電の光さ。船乗りは航海の間はずっとこの光に導かれて船を進めたということだけど、これはジョークさ。これは火じゃないし、セントエルモですらない。これは船乗りがでっち上げたものだよ。君がアレやコレやを吹いて回っているように困難な状況の時でも進み続けなくちゃならないからそんなことをでっち上げたんだ。僕らは皆これを乗り越えなきゃならない。今が正念場なんだよ。」
というセリフは、僕の中では映画史に残る名台詞だと思います。
絶望的な状況でも、終わりじゃない
そして
次に進まなきゃ
という気持ちにさせてくれるのです。
気分が落ち込んで明るい気分になりたかったり、失敗して前が見えなくなった時、この映画は僕を後ろから押してくれるのです。
同じ年代の方は見た人多いんじゃないでしょうか?
古い映画なのでレンタルショップに行ってもあるかわかりませんが、見つけたら是非また見てくださいね!
今日はこの辺で
ps:
ラストの名台詞を言ったロブ・ロウは、この映画でゴールデンラズベリー賞の最低助演男優賞を受賞したそうです。
確かに最低な奴の役でしたが、映画は素晴らしいと思います。