妻(ピーちゃん)が専門学校生の時の話
ピーちゃんの同級生にケイコちゃんという女の子がいた
ケイコちゃんは、中学校の時、不覚にもみんなの前でオナラをしてしまい、クラスメイトの男の子から
「や~い や~い オナラおんな~~」
などとからかわれ、トラウマになったらしく、専門学校に行き出してからも「自分からオナラの匂いが出てるに違いない」と思い込む「自己臭症」になり、次第に学校を休みがちになった
そんなある日、ピーちゃんは、たまたま学校に来たケイコに、なぜ休みが多いのか尋ねた。するとケイコは
「私、ニオわない?」
と聞いてきた
何故そんな事言うのか?と逆に聞くと、ケイコはピーちゃんに中学時代の話を告白した
「オナラなんて、私はいつもやってるから、気にしないでイイよ」
男の子の前でも平気でオナラをしていたピーちゃんは、ケイコを勇気づけるようにそう言った。
しかし、ケイコの負った傷は深く、ピーちゃんに
「私、いまオナラのニオイしてない?」
と、何度も聞いてきた。
ピーちゃんは、ケイコを安心させるため
「ケイコちゃん、もしオナラが出ても私がそばにいたら、『私がオナラをした』と言ってあげるから安心して」
と言った。
ケイコは感動した。
初めて心のよりどころを得たケイコは、ピーちゃんにくっついて歩くようになった。
「ピーちゃんありがとう。これで私もう、人前も怖くないわ」
ケイコはピーちゃんに感謝した。
しかし、逆に自分がオナラをしてしまうピーちゃん
「あれ?オナラの匂いがするけど、ピーちゃん、私じゃないよね?」
と、心配するケイコ
いつもはオナラの報告などしないピーちゃんだったが、その都度
「あ~ 、それ私 、ごめんごめん」
と謝った。
便秘がちだったピーちゃんのオナラは相当臭く、それがかなりの頻度で続いた
他人のオナラとは、こんなに臭くて、強烈な物なんだ
と、やや極端ではあるが、ようやく自分のオナラと他人のオナラの区別が付くようになったケイコ。
ピーちゃんが出しているようなニオイに比べれば、私のニオイなど生ぬるい。自分のニオイなんて、無いようなものだ
次第にケイコの「自己臭症」は治っていき、ピーちゃんと一緒に居る意味も希薄になってきた。
同時に、かなりの頻度でオナラをしてしまうピーちゃんは、いちいち報告することが面倒臭くなり、この先どうしようかと考えていた。
次第に一緒にいることが苦痛になってきた2人
そんなある日、ケイコがピーちゃんへ突然別れを告げた
「ゴメンね。ピーちゃん、私、もうこのニオイに耐えられない。あなたとはもう一緒にいられない」
いつからかすれ違い出した2人・・・
それはまるで、生きてきた環境の違いや性格の不一致で、自然に互いの愛が無くなってしまった夫婦が離婚する時のような
なんともせつない、別れだった