このブログでは、漫画「薬屋のひとりごと」5巻に対する感想を書いています。
こちらは前編です。
前回のブログを未読の方は、「薬屋のひとりごと 4巻 後編」をお読みください。
ネタバレ注意です。
壬氏(ジンシ)から身請けされたマオマオ。
さっそく元いた職場、翡翠宮で玉葉妃(ギョクヨウひ)の侍女に戻るのか…と思っていましたが、そうではない様子。
というのも、一度解雇した手前、そう簡単には再雇用できないのだとか。
ならば試験を受けさせ、何かしらの役職をつけて雇用!と思ったのに、肝心のマオマオは、自分の興味のある分野以外の勉強はさっぱりだったようで、あえなく不合格に。
あんなに薬草や毒の知識があって、鋭い推理で事件を解決してきたマオマオが、まさか不合格になるとは思っていなかった壬氏と高順(ガオジュン)は驚きを隠せません。
当のマオマオは
「薬に無関係な物覚えは人並み以下なのだから 落ちるのは当たり前だ」
「むしろ何故受かると思っていたのだろう」
などと呆れ顔。
いやいや合格だと思うよ私でも!
めちゃくちゃ頭いいと思ってたもん!これまで沢山のアドバイスや推理で事件を解決してきた実績があるんだからさぁ!
どんだけ知識が偏ってるんだ…。
でも世の中の天才って、人並み外れた才能がある代わりに、なにかが欠けてるとか言うもんね。
マオマオはまさにそのタイプかな。成績表があったらオール1の中に一つだけ5があるタイプというか…。
3と4と5が平均的に散らばっていた凡人の私とは頭の作りが違うということで。
そんなわけで、マオマオは仕方なく外廷勤務することに。
外廷とは、簡単に言えば役所がそろった官たちの職場だそう。
ちなみに後宮は皇族の住まう場所・内廷にあたるそうな。
外廷勤務になったとはいえ、仕事内容は下女と同じで掃除や雑用。
これまでと大差はありません。
ただ、下女として仕える主は、あの壬氏。
誰もが振り返る麗しのイケメン宦官。
皆が仕えたくとも叶わない、そんな立場にひょっこり収まったマオマオは、当然のことながら他の女官たちから激しい嫉妬を向けられます。
数人の女官に囲まれ詰められ頬を叩かれ…
しかし、そんな事ではびくともしない、鋼のメンタルの持ち主マオマオ。
毒や薬草の実験でぐちゃぐちゃにただれた自身の左腕を見せて撃退(?)します。
どこにいてもマオマオはマオマオだね。
外廷に勤務するようになって数日たったある日、マオマオは後宮の妃たちへ、妃教育の講師をするように命じられます。
何故にマオマオが講師を…?と思ったら、推薦人のところには水晶宮・梨花妃(リファひ)の名前が。
そういえば前に、マオマオが花街で培ったアダルティ~な閨での技を梨花妃にこっそり伝授していました。
つまりマオマオにしてほしい妃教育とは…そういう教育ってことね、はっは~ん。
翌日には同じく推薦する文が・翡翠宮の玉葉妃からも届きます。
こうなってはマオマオもさすがに無視できず、数日後、講師として妃教育をする運びとなりました。
妃教育当日、講堂のようなところに集められたのは上級妃4人とその侍女たち。
まずはマオマオを講師として推薦した梨花妃と、おなじみ玉葉妃。
次に、そわそわと委縮している様子の里樹妃(リーシュひ)。まだ14歳の彼女にこの講義は刺激が強いのでは…。
そしてマオマオも初めてお目にかかるのが、阿多妃(アードゥオひ)の後釜として新しく淑妃となった、楼蘭妃(ロウランひ)
目元を強調する濃い化粧に、南国調の服・簪(かんざし)。あまり妃教育には興味がないのか、あくびをしたりとやる気なさげ。
それぞれ講義に向かう姿勢は違えども、任された仕事はキッチリこなしたい性分のマオマオ。花街から届いた教材を使って、他言無用の18禁な妃教育の始まりです。
さて、前編はここまで。
続きは「薬屋のひとりごと 5巻 中編」へ!