BCNR33とBNR32のミッションオイル | RiO

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夜空のきれいさは、ちょうどこんな感じ。
乗りやすいGTRにこだわって、設備や認可のために山奥に移転しました。戸惑いもありましたが、今ではすっかりこの環境に馴染んでいます。耐雪梅花麗。日々勉強。
地下水でいれたコーヒーを是非飲んでみてください。

スカイラインGTR(BNR32とBCNR33)の5速ミッションの

オイル量は4.1Lです。

交換作業は、

側面のドレンを外し、

そして、下側のドレンを外してオイルを抜きます。

 

なぜ、側面のドレンを先に外すのか・・・・・

理由は二つあります。

一つは、下側を先に外してオイルが抜けた後、

側面が何らかの理由で外れなかった場合、

走行不能になるからです。

 

もう一つは、側面を残したまま下側を外してしまうと

上からの空気が入りにくく

出てくるオイルに脈動のような動きが発生し、

オイルが飛び散るからです。

上部にオイル温度が上がり膨張した際のエア抜きはありますが

通路が小さいため、

それだけでは、やはり飛び散り現象は発生してしまいます。

 

古いオイルが下側ドレンから出てしまえば、

下側のドレンを取り付け

側面のドレン穴からオイルを注入し、

通常、そこから溢れたら作業完了ですが、

BNR32とBCNR33ではそれを行うと

オイル量は3L程度しか入っていない状態になります。

 

加速時のオイルの前後の偏りを抑える理由もあると思うのですが、

ミッション内部が壁で仕切られ

下側からオイルが通るような構造になっているため、

側面のオイルドレン穴のある部屋が一杯になっても

全体的にはまだ不足なのです。

 

側面のドレン穴からオイルが溢れた状態で

仮付けでドレンを装着し数分間待機の後に、

側面のドレンを外してもオイルが溢れなくなっています。

そして、注入、

おそらく0.6L程度入り、再び溢れます。

ドレンを仮付け、数分待機、

これを4度程度繰り返すと4.1Lの注入が完了します。

 

この作業を行わず

最初の1回目で

「やったー!作業終了ーっ!!!」と・・・終わってしまうと、

規定値よりも1Lくらい少ないミッションオイル量となり

加速時に本来ならオイルが行き届く箇所で不足が生じ、

シンクロ等にダメージを与えるケースがあります。

 

ご自分で作業される方、

ご注意下さいませ。