私の絵画観
ご訪問いただきまして、ありがとうございます。
今日は新しいテーマです。
いままでお話した、芸術観や絵を描く理由は昔固めたものなので、
えっちら、おっちら、記憶をたどって書いていったので、少しきつかったですが、このあたりは最近考えていることなので、ちょーっとは楽な気がします。不思議です。
さて、私の絵画観についてです。(ここまで長かった・・・。)
と、前文を置きましたが、いままで結構語ってもきました。
ようするに「美しさ」の追求です。
でーも、こーれが結構難しくて、一筋縄でいかないんだな~。
「美」なんていうのは、昔からのテーマなので、「今さら感」がありますが、現代に生きる我々が納得し、魅了される美しさっていうのが、なかなかね・・・。
「美」って何か、っていうことですが・・・、
私の好きな絵を紹介する中で、少しふれてきましたが、
まず、精神的なものと、形式的なものがあると思っています。
そのどちらをも満たしたものが、やはり「悲母観音図」や「晩秋」、「夕暮」のような名作となるのだと思います。
そして、精神的なものは比較的普遍的な感じがします。
まず大きいのは「愛」ですよね。
「美」を語る上では必ず欠かせない要素です。
芸術=人
としたら
愛>美
だと思います。
「悲母観音図」や「晩秋」、「夕暮」の主題の根底には深い愛が流れています。
それが、色、形となって絶妙に表現されています。
誰が見たって“素晴らしい”としか言いようの無いものとなっています。
しかし、「悲母観音図」や「晩秋」、「夕暮」は、実は全て晩年の作です。
つまり、画家はそれまで技術を磨きぬいていて、自身の中で最高レベルに達していた時、この名作を世に解き放っています。
この技術がなければ、ここまで名作として感動を呼ばなかったかもしれません。
ですから、「美」は形式もおろそかにはできないものだと思います。
それが、ミュシャの「JOB」に表わされていると思います。
当たり前のことですが、形式も美の一部です。
でも、「美しい」と感じる形式って何・・・?
って話です。
今日はここまで。
読んでいただいてありがとうございました。