私の好きな絵 「悲母観音図」
ご訪問いただきまして、ありがとうございます。
おかげさまで、ランキングが上がってまいりました。
今までのお話は私的には一生懸命まとめたのですけど、多少は興味を持てるようなところもありましたでしょうか?もしそうであればとてもうれしいです。
あと、助言をいただきまして、「油彩画」のランキングにも登録してみました。
随分高い順位になって驚いています。嬉しいような照れくさいような・・・
アワアワアワ・・・ヽ((◎д◎ ))ゝって
感じです。
なかなかコメントをいただけないので、ブログランキングのINポイントが少し励みです。
色々書いちゃっているけど、どう思っているのかな・・・って少し不安に思ったりする中、あ、ちょっとはお役に立てた部分もあったのかな、なんて思えて。
これまでランキングバナーをクリックしていただきまして、ありがとうございます。
さてさて、今まで、「絵を描く理由」、「私の芸術観」について長々と書いてきましたが、とりあえず一通り語れたかな・・・と思ったので、次に「私の好きな絵」をご紹介していきます。
「絵を描く理由」や「私の芸術観」について、あっそうだ!って思ったらまた書き足していきたいと思います。
あーこれからは少し画像も入って、楽しくなるかも。・・・な?
私の好きな絵、まずはおとっとき、狩野芳崖の「悲母観音図」。
いいよねー、すばらしーよねー・・・
えーと、画像は私の携帯のカメラで写したものなので、光っちゃったりしてあまりいい画像ではありませんが、ぜひ原画を、または画集をご覧いただければと思います。
ほんといいよねー。
・・・という訳で紹介でした。ゆっくりご覧ください!
いえ、すみません、感想というか、説明もつけさせていただきます。
この感動は伝えずにいられない!!
この絵はある日突然目が開いたかのように、気持ちの奥深くで響きました。
20歳くらいの時です。
ちょうど、絵が描けなくなって、気分が沈んでいた時だったと思います。
この絵を見て、とても深い衝撃を受けました。
観音菩薩のなんとも言えない品格・・・。
目鼻立ちの配置の完璧さ、衣裳の巧みさ、完璧な空間のあしらい、嬰児の表現。
特に観音菩薩の目と口元の表情。
涼やかでたっぷりのゆとりと品格を持って、そこにたたずんでいる。
それでいながら必要ならば蛇にもなるような気迫に満ちている。
森羅万象、すべての物を兼ね備えているかのような存在感・・・。
絵のスミからスミまで、1つも欠けがなく、全て表現されている。
この絵は世界での評価の高さをあまり聞かないので、私の受けた感覚は、
日本人だからこそのものだと思う。
・・・この絵の良さがわかる民族でよかったなぁと、つくづく思う。
絵の伝達力のすごさがわかる絵。
作家の狩野芳崖の想いが伝わる。
狩野芳崖が何に対して感動したか、救われたか。
決して文字では伝わらない感覚。薄絹の線ひとつ取っても。
しかも一時の感情では決して出ない、人生の中での結晶化された想いと技・・・。
この絵はこれで完璧であって、例えば一人の人格として存在している。
ある時、ただ絵を見ただけで、瞬時にその絵の全てが入ってきた。
日本人としての記憶が全て目の前に繰り広げられた。
魅入られて虜にさせられ、絵から力をもらった。
そこまで理解できる絵はなかなかない。
人生を生きる上で結局、この観音菩薩のような感じになるのが本当だなと。
この絵はひと目みるだけで十分だったのだけど、メイキングを調べて、本当にその絵と主張とが一致していることが分かり、尚驚かされた。
完璧な絵。
そして尚ドラマティックなことに絶筆。
この絵から、絵というのはここまで表現できるのだと、その可能性を知らされた。
絵には力があると信じさせてくれるところ。
絵は人を救うのだと。
この絵は私の中ではNO.1なので、明日もう少しお話を続けたいと思います。
よろしくお願いします。