日本の英語教育がうまくいっていない状態、もう半世紀以上続いています。
私が生きてきた58年のあいだ、改善の兆しはほとんど見えません。
多くの人が「なぜなんだろう」と悩み、理由を探し続けてきたけれど、
私がたどり着いた一つの答えは――分析の量が圧倒的に足りないということです。
ほとんどの学習者は、自分一人の中でしか分析をしていません。
「なぜできないのか」「何が苦手なのか」を考えても、材料は自分の経験だけ。
それでは見える範囲が狭すぎるのです。
一方で、英語の先生たちは多くの生徒を見ているはず。
だから本来なら、失敗と成功のデータをいちばん持っている。
ところが、先生が注目するのはうまくいった少数の生徒だけなんです。
そして「このやり方で結果が出た」と言い、その2割の成果だけが語られる
でも――残りの8割の人たちはどうなったのでしょう。
「努力が足りなかった」「才能がなかった」と片づけられてしまっていませんか?
本当にそうでしょうか。
実際のところ、成果を出した人たちは、
どんなメソッドでも伸びる“やる気のある人たち”だった可能性があります。
そんな人は、どんな先生に習ってもある程度は上達する。
だから、その人たちを「成功例」としてカウントしても、
英語教育そのものの本質的な改善にはつながらないのです。
本当に見なければならないのは、うまくいかなかった8割の方です。
その人たちのデータこそが、最大のヒントであり、未来の突破口になる。
なぜできなかったのか。どこでつまずいたのか。
そこを丁寧に分析すれば、これまで誰も見つけられなかった方法が見えてくるはずです。
英語教育が半世紀も停滞している理由――
それは、「成功した少数」ばかりを見て、「失敗した多数」を見てこなかったから。
本当に分析すべきは、うまくいかなかった人たちなのです。
そこにこそ、英語教育を変える“本物のデータ”が眠っています。
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