NY長く住んでも
今だに、へぇ、そうなのかと思ったのは、「ストッキングの電線」って英語では何て言うんだろう?という話からだった。
日本ではよく聞く言葉だけど、英語ではあまり聞かない。実はそれ、単に表現の違いじゃなくて、文化の違いなんだ。アメリカではストッキングを履く女性が圧倒的に少ないらしい。寒いニューヨークでも多くの人はタイツを履くそうで、ストッキング自体あまり出番がないのだとか。
面白いのは、タイツが伝線した時には「run(ラン)」という言葉を使うという点。まさに「線が走る」から“run”なのだ。そう言えば、昔ダンサーをしていた時に、舞台衣装のタイツが伝線して「Oh no, I got a run in my hose !」と言っていたのを思い出した。
つまり「電線」も「ラン」も、“線が走る”というイメージは同じでも、背景の文化がまったく違う。日本では当たり前の言葉が、アメリカではそもそも使う場面が少ない——そう考えると、「へぇ、そうなのか」と妙に納得してしまう話だ。