PARCO劇場で、お芝居を見てきました。
阿佐ヶ谷スパイダースの長塚圭史作・演出。
舞台は見るけど詳しくない私は、長塚作品を見るのは初めて。
ブラックで暴力的だけど面白かったです。
間違いなく才能ある作家さんだと思います。
どういう才能かというと、あれだ。柿本人麻呂だ。
あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
初めて百人一首でこの歌を見た時(たぶん、幼稚園?)は、全然わけがわかりませんでした。
中学生くらいで「あしひき」が「山」の枕詞であることを知って、でも、わけのわからないことは同じ。
高校か大学で先生に
「この当時の歌は、語って聞かせるものだから」
と、聞いて、初めて納得できました。
そうか、ライブだ。
ライブで歌って聞かせるものを、文字づらだけ読んでも、良さがわからないのはアタリマエ。
武道館初来日熱狂ライブを、文字起こしして読まされているようなものです。
「あしひき」とくれば「山」と来るのはお約束。オーディエンスは山が出る予感を感じているのに「山鳥」と来て、軽いジャブをかまします。
しかも、メインは山鳥本人(……人?)ではなく、そのパーツの「尾」。お笑いだったらツッコミが見事なコケを見せているところです。
尾が長いって、ギャグかよ!と、思ったオーディエンスを更に裏切って、ひとりの寂しさを歌い上げてフィナーレ。
どうでしょう?
31文字だというのに、起承転結のあるドラマを見た気がしませんか?
まあ、そんな感じ。(わかんねーよ!)
ごく拙い言葉を操るとしたら、言葉が言葉を呼ぶ、一瞬も気が抜けないセリフ達とでもいいましょうか。
予想をどんどんどんどん超えて、暴力的に。
予想をどんどんどんどん超えて、狂気に。
それなのに、予想をくつがえして、ちょっと泣かされた。
まあ、そんな感じ。