今朝、ふと庭先に出てみると、倉庫の前に一輪の可憐な水仙が咲いているのを見つけました。
実はこの場所、以前は花壇だったところです。 数年前に花壇を潰して倉庫を建てたのですが、土の中でじっと出番を待っていた球根が残っていたのでしょう。
水も肥料もやらず、ただ自然のままに。 厳しい環境の中で、誰に褒められるためでもなく凛と咲くその姿は、見事なまでに美しく、私の心を捉えました。
美しさの中に秘めた「不屈の精神」
その水仙の姿を眺めていたら、ふとある一人の女性歌手の歌声が頭をよぎりました。 ボサノバ、そしてムジカ・ポピュラール・ブラジレイラ(MPB)の象徴である**ガル・コスタ(Gal Costa)**です。
彼女が活躍した時代のブラジルは、厳しい軍事政権下にありました。多くのアーティストが亡命を余儀なくされる中、彼女はブラジルに留まり、文化運動の先頭に立って歌い続けました。
一見すると、彼女の歌声はどこまでも優雅で、絹のように滑らかです。しかし、その響きの芯には、何ものにも屈しない圧倒的な強さが宿っています。
共通する「輝き」
放置された土壌から芽吹き、花を咲かせた水仙。 抑圧の時代にあっても、自由を求めて歌い続けたガル・コスタ。
両者に共通するのは、**「過酷な環境を言い訳にせず、自らの命を最大限に輝かせる」**という気高さではないでしょうか。
優雅であることは、決して弱さではありません。本当の優雅さとは、内側に揺るぎない強さを持ってこそ放たれる「光」なのだと、今朝の水仙が教えてくれたような気がします。
皆さんの周りにも、静かに、けれど力強く咲いている「強き花」はありませんか?


