朝5時半からの散歩は、私の毎日の日課になっている。

この時間帯は、世界がまだ静まり返っていて、

眠りと目覚めの境目にあるような時間である。

 

日の昇る前のこの時刻、戸外の空気はまだひんやりとして、

吹く風も穏やかで、時折そよぐ音だけが静けさの中に響く。

 

近くには雑木林を抜ける小道があり、

散歩にはうってつけの場所だ。林の中へ入っていくと、

外界の光が遮られ、

まるで不思議な空間に足を踏み入れたような気分になる。

 

ウグイスの声や、その他の小鳥のさえずり、時折雉の声も混じり、

鳥たちの世界に迷い込んだような心地になる。

 

小道を抜けて住宅街に近づくと、

今度は忙しく飛び交うツバメの姿が目に入る。

 

商店街の軒先に巣を作ったツバメたちは、

早朝からせわしなく働いている。

 

よく見ると、

軒下の巣からは小さな雛たちがひょっこりと顔をのぞかせていて、

親ツバメは餌を運ぶのに大忙しである。

 

小道を抜けたところにあるコンビニで、

五分ほどの小休憩をとる。

静かにコーヒーを飲みながら、外の様子をぼんやりと眺める。

 

駐車場に入ってきた車は、

止まったと思うとすぐにまた出ていく。

自分とはまったく逆の時間が、そこには流れているのだった。

 

再びゆっくりと歩き出し、行きに30分

帰りに30分。自宅の近くまで戻ってくると、

どこかの家からラジオ体操の曲が聞こえてきた。

 

ああ、ちょうど1時間経ったのか。これから、今日という一日が始まる。

 

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