一度目の処置から1週間 お腹の腫れは更にMAXになって
すでに下を向くことができない
行き場がなくなったのか だんだん下腹部方向へ腫れが進んで
おへその位置もすごく下がっている 腹囲126cmだって・・・おそろしすぎる(笑)
ここまでくるとなにをしてもしんどい
ベッドに横になるのも一仕事 カラダはつっぱるし 寝返りなんて打てない
もう無理やろと思っているのに さらにバンバンに腫れてくる
もはや膨張するゴム毬みたいなもんですわ
やばいと思い出したのは 息苦しくなりだしたこと
日に日に声が出にくくなる あれ?私ってこんなに声かすれてたっけ?
こんなに小声じゃないと話せなかった?など
常に呼吸がゼーゼーしている 当時電話で話した家族からは
100m走で息切れした状態のまま話してるようだったとか
案外自分では気づいてなかったけど
帰宅後 自分の声の入った留守電を聞いて え?誰やこれ え?私か?
こりゃそうとうヤバイかっただろうと思ったくらい
あ~ 生きててよかったwww
どうやら 婦人科病棟にひとりだけ妊婦さんが混じっていると
まじで思われていたらしい
後日他の患者さんに聞かれました 違うってw
病衣もズボンが履けず(ゴムがしんどくて)ぞろりと長いもの(浴衣風)を借りていました
そのうちトイレにも行きにくくなって(閉塞してでない)食事も通らない状況に
食べても行き場がないので食欲自体がなくなってしまった
苦しいからなんとかしてほしいんだけど 前回は思ったほどに抜けなくて
その割には怖かったから もう嫌だなあと思ってました
その数日に前後して受けたエコー(心臓・下肢静脈)検査の結果が良好で
それまでが悪いことしか言われなかったので 異常なしのコトバがめちゃくちゃ嬉しくて
ご機嫌さんぶりは 体調にまで影響し ちょっとリハビリ気分で階段の上り下りをしたくらい
朝いつものように ふらり~と部屋にやってきたB先生に 自慢げにそのことを話したら
ほんとに調子がよさそうだから
「そろそろ腹水抜こうか どうする?」と聞かれました
ほぼ毎日のように どうする?って聞かれては
なんだかんだと理由をつけて拒否ってました(笑) だからほんまに怖いねんって!!
今日もまた いつものように拒否半分と
調子のよいついでに ここらで楽になりたい気持ち半分で
迷っているのを見抜かれてしまったみたい
「んじゃあ ちょっとお腹診せて」と言われ
パンッパンになったカエルっぱらをひと目見るなり 「抜いとくにぃ~」と即決
こちらの方言で語尾に「にぃ~」ってつくみたい それがちょっとかわいいと思う
B先生がジモティだったこと発覚w
「え?いつですか?」
「今からw」 と仕事が速い(笑)
「じゃ準備してくるね~♪」 それだけ言い残すと 白衣をヒラリとさせて
部屋を出て行ってしまいました
そのあと 看護師さんが バタバタとやってきて 「聞いてます??」
え・・・あ ほんまに今なのねw ひゃはは 逃すか~~って感じか
でもまあ ラクになるんならいいや!って感じで腹も決まりました
本人の心配をよそに さっさとベッドが リカバリー室に運び出され
その日は術日だったのに 他の方の術前(朝飯前って感じ)の
「腹水除去」となりましたw
あまりに急すぎて緊張するまもなく
コントですか?と聞きたくなるぐらいの看護師さんのボケっぷりに
ずっと笑っていたので 部分麻酔の時に ちょっと痛いって思ったくらいで
あっという間に管を通され水が抜かれていきました
部分麻酔だから 術中のこと普通に聞こえてるし
私も普通に会話に参加してるし なんとも滑稽でしたわ
「水の音聞こえてるでしょ? それねお腹の中から出てる音だから」
へええええ~~~
ほんとに 耳を澄ますと自分の中からちょろちょろと
水が流れ出ている音が聞こえました
なんとも不思議な体験
前の晩眠れなかったのも幸いして
お腹から水が出ていくのを感じながら うとうとしてました(笑)
「おおっ 今回は順調だねえ」 とB先生
実際は3000ccオーバー程度の腹水がとれたらしい
まだいけそうだけど この辺でやめとこうということに
なにげに 500ccのペットボトル6本分(体重にして3kg)だよ
翌日体重を量ったらさらに1kgのマイナス
それからは順調に自分で排泄もできるようになりました
大量に水を抜くと しばらくしたら
落ち着くべき場所に収まった自分の胃や腸がブルブルと振動して
さあ今から動くぞ~~って感じで働き出すのを実感します
半年ぐらいはこんな状態を ガマンしていたのだから
さぞや負担かかってたんだろうねえ ごめんよ~自分w
なんかちょっとした感動もんですw
その間の所要時間は約1時間半ってところでした
血圧も脈も安定していたようです
その管も取れてないうちに 術着に着替えたB医師がふらりと現れて
「調子よさそうやし明日でも帰るか?」 と聞かれました
本人と担当看護婦でさえ 「え?帰っていいの??」とちょっとびっくり
ちゅうーかまだ管はいってるし(笑)
「いや 帰りたくなかったらここにいてもええよ」 とB先生
「もちろん明朝採血して 数値がよかったらやければだけど」
そう言い残すと長い手術に入ってしまわれた
この先生、結構真顔なので どこまで本気でどこまで冗談なのかわかんないし(笑)
注文付でも帰れると聞いたらうれしかった
これは「腹水除去」をガマンしたご褒美かな~☆
とりあえず半信半疑のまま 上手くいけば明日帰れるかも?と
④さんに電話をいれました
夜になって微熱が出だしたので
うわ・・・もしかして帰れないかもと心配したが
朝には落ち着いたので 無事退院することになりました