6年振りの日本帰省 46 我が母と姉一家の話 母は『やっぱり母』でした 蛇足 多分① | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  子供は「獲物」である。

 

 

 

  『機能不全家族(=毒親)』を研究している方の言葉。

 

 

 

  自分の「獲物」。

 

 

 

  言い得て妙だと思った。

 

 

  だから自分がナニをしてもイイ対象であり、自分の「気まぐれ」で扱えるモノだし、だからこそ「逃げ出す」なんて許さない。

 

 

  「獲物」を生かす為に、生かし続ける為に多少はエサを与えるが、逃げ出す力を持つほどは与えない。

 

 

 

  でも。

 

 

 

  「獲物」が自力で地べたの草を食み、自力で鎖を切り「逃げ出した」後は?……と思う。

 

 

 

 

  「モト」に対してもそう思うのだけど、先にも書いたように母にとって「家族」、特に子供というのは

 

 

  「自分自身を良く見せる為

 

  『ダケ』のアクセサリー」

 

 

  …それが「薄汚れて」いたら、当然身に着けることはない。

 

  自分で磨くこともない。

 

 

 

  自分に「ナニか」があった時にだけ、

 

  己の「目的」に見合った輝きに気が付いた時だけ、

 

 

  「ああそうそう、コレがあったわ!」

 

 

  …と取り出し「一瞬」身に着けたら後は放り出す。

 

 

 

 

 

  今回、6年振りに母と接してみて、つくづくそれを思った。

 

 

 

  コノ人にとって、私との「6年間の空白」……その間に私が何をどうして「暮らして」いたか……などということは「どうでもイイ」ことなんだ、と。

 

 

 

  まあ、それまでも感じては居たことではあるのだけど

 

 

 

  『ワタシ』の為に

 

  わざわざ

 

 『イギリス』から来てくれた

 

 『ワタシ』の娘

 

 

  ……私がそこに居た「価値」はそれしかなかったな、と今回は特に心から思った。

 

 

 

  ただ、今回は私としては初めてと言えるくらい「母以外」の人達との交流時間を持てたこと、特に「自分の親族」というものの良さを感じさせてくれたのが最大の収穫だったと思うのだけど……!

 

 

 

 

★蛇足の蛇足。

 

 

  「私はお経を全部言えるっ!」

 

   (=だから『私は』信心深い!の意)

 

  …が口癖だった(過去形ではないけど🤣)母。

 

 

 

  いや、まあ「経典」を見ながらなら当然だよね……と冷めた目で見ていた娘。

 

 

 

  今回の「寺参り」では事前に連絡していた事もあり、礼拝がしやすいよう納骨堂の父の仏壇前に簡単な机を設置しておいてくれた。

 

  これまた寺側が用意しておいてくれた椅子に「喪主」として堂々と座った母。

 

  早速嬉々として……びっくりするほど大きな声で「お経」を唱え出した。

 

 

 

  が。

 

 

 「何妙法蓮華経…」

 

 

  …と、元気良く始まったソレは1分もしないうちに

 

 

  「…ゴニョゴニョゴニョ…」

 

 

 

 

   アレ?……と周囲が思ってからの一瞬の沈黙の後

 

 

 「何妙法蓮華経…」

 

 

 

  …また最初から始まったのだが、また1分後には

 

 

  「…ゴニョゴニョゴニョ…」

 

 

   (;^ω^)……!

 

 

 

 

 

  結局

 

  「何妙法蓮華経…」

 

  …

 

   「…ゴニョゴニョゴニョ…」

 

 

  …を4~5回繰り返しただろうか。

 

 

 

  「お経」の声自体がイライラして来たな……となった所で、母は突然「おりん」を鳴らし、強制終了?してしまった。

 

 

 

 

  その間母の直ぐ後に居た私と姉は目を合わせ、お互い笑いを堪えていたのは言うまでもない……!

 

  🤣🤣🤣