因みにその「カード屋」にはレジが3台設置されている。
が、開いているのは大体1台。(コノ国あるある)
その日も若い女の子が一人居るだけだった。
そして、その子はある意味「愛想良し」。
「ミドリのバアさん」の『演説』にも、終始特にイヤな顔もせずに対応?していた。
ま、コノ国のこういう場所で「効率」「売上」のようなものを考える従業員は居ないから、彼女にしてみれば内容なんてどうでもよく、
客の相手をしている
=忙しく仕事しているワタシ
…でしかないだろうから、一人の客にどれだけ時間が掛かろうと「どうでもイイ」ことなのだろう。
さて、「ミドリのバアさん」は
「…でね~、ナニか、
ちょっと書くモノあるかしら~?」
…と言って、今にも「そこら」に勝手に書き出しそうな勢いで、自分が買う(だろう)ペンを空中でぶんぶん振り回した。
そこで「レジ子ちゃん」が多分「備品」であろう日誌のようなものを差し出したのだが、それに書きながら
「あら~、
やっぱり出ないわ~、
ど~のこ~の…」
…とお喋りが止まらない。
それでも「レジ子ちゃん」のサポートもあり、やっと納得していた「ミドリのバアさん」。
やれやれ、やっと終わった……と、「レジ子ちゃん」も思ったようだったが、甘かった。
「あ、もう一本あるのよっ!」
…と言って手品のように「もう一本」を取り出し、同じように振り回し、同じようなステップで『試し書き』を続けたのだから。
日本ならここで別の店員が飛んで来るか、並んでいる乗客から「悪態」の一つも飛んで来る時だろう。
しかし「レジ子ちゃん」はボンヤリした笑顔のまま「ミドリのバアさん」に集中?していて、待たせている客の為に何かする気は全く無いようだった。
こういう時、私は?
急いでいたとしたら黙って品物をその場に放り出し、出て行っただろう。
しかし、時間にゆとりがある場合は
「ええい、これも『話のネタ』だ!」
…と切り替えることにしている。
何故って?
だって、その方が絶対(X100)
精神衛生上楽!
……だから。
それ以上でも、以下でもない……ということを、在英の方ならすんなり理解して頂けると思うのだが……???