ま、『話のネタ』になるからエエけど~? ㊤の2 続・ミドリのバアさん | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

 因みにその「カード屋」にはレジが3台設置されている。

 

 

 

 が、開いているのは大体1台。(コノ国あるある)

 

 

 その日も若い女の子が一人居るだけだった。

 

 

 

 そして、その子はある意味「愛想良し」。

 

 

 

 「ミドリのバアさん」の『演説』にも、終始特にイヤな顔もせずに対応?していた。

 

 

 

  ま、コノ国のこういう場所で「効率」「売上」のようなものを考える従業員は居ないから、彼女にしてみれば内容なんてどうでもよく、

 

 

  客の相手をしている

 

  

  =忙しく仕事しているワタシ

 

 

  …でしかないだろうから、一人の客にどれだけ時間が掛かろうと「どうでもイイ」ことなのだろう。

 

 

 

 

 

  さて、「ミドリのバアさん」は

 

 

  「…でね~、ナニか、

 

   ちょっと書くモノあるかしら~?」

 

 

  …と言って、今にも「そこら」に勝手に書き出しそうな勢いで、自分が買う(だろう)ペンを空中でぶんぶん振り回した。

 

 

 

  そこで「レジ子ちゃん」が多分「備品」であろう日誌のようなものを差し出したのだが、それに書きながら

 

 

  「あら~、

 

  やっぱり出ないわ~

 

   ど~のこ~の…」

 

 

  …とお喋りが止まらない。

 

 

 

  それでも「レジ子ちゃん」のサポートもあり、やっと納得していた「ミドリのバアさん」。

 

 

 

   やれやれ、やっと終わった……と、「レジ子ちゃん」も思ったようだったが、甘かった。

 

 

 

 「あ、もう一本あるのよっ!」

 

 

  …と言って手品のように「もう一本」を取り出し、同じように振り回し、同じようなステップで『試し書き』を続けたのだから。

 

 

 

 

 

  日本ならここで別の店員が飛んで来るか、並んでいる乗客から「悪態」の一つも飛んで来る時だろう。

 

 

 

  しかし「レジ子ちゃん」はボンヤリした笑顔のまま「ミドリのバアさん」に集中?していて、待たせている客の為に何かする気は全く無いようだった。

 

 

 

  こういう時、私は?

 

 

 

  急いでいたとしたら黙って品物をその場に放り出し、出て行っただろう。
 

 

 

  しかし、時間にゆとりがある場合は

 

 

  「ええい、これも『話のネタ』だ!」

 

  …と切り替えることにしている。

 

 

 

 

  何故って?

 

  だって、その方が絶対(X100)

 

 

 

  精神衛生上楽!

 

  ……だから。

 

 

 

  それ以上でも、以下でもない……ということを、在英の方ならすんなり理解して頂けると思うのだが……???