ま、『話のネタ』になるからエエけど~? ㊤の1 ミドリのバアさん | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

  

 

   コノ国では『日々の買い物』であってもある程度の悟りと言うか、「覚悟」が必要だと常日頃思う。

 

 

 

  いわゆる「キャッシュレス」のようなものは、コノ国の方がずっと進んでいる……とは思う。

 

 

  が!

 

 

 

  ど~して「こんなこと」に一々時間が掛かるの?

 

 

 

  …と言いたくなるようなことが、まさに『日常茶飯事』。

 

 

 

 

  その中でも深く深く溜息を吐きたくなるような事が先日は一日のうちに二回あった。

 

 

 

 

 

  先ずはコノ国では至極一般的な「カード屋さん」でのこと。

 

 

  実はその日の買い物の一番の目的はコレで、必要だったのはまさに

 

  『たかがカード一枚だけ』

 

  …であったから、目的の品を見つけて選んで直ぐ列に並んだ。

 

 

 

 

 『朝市』が立つ日は結構な人で一杯になる通りにある店だが、その日は週末とは言え未だ人はまばら。

 

 

 

 私の前には2人……というか2組の客。

 

 

 レジで対応されていたのはママ友らしい、ベビーカー連れの女性二人。

 

 先ずこの二人が店員さん相手に結構何だかんだやっていた。

 

 

 

 そして、その人達と私の間に居たのはある意味典型的なコノ国の「バアさん」一人。

 

 

  この「バアさん」が今回の主役(?)。

 

 

 

 

  正直、最初から「挙動不審」。

 

 

 

  いわゆる「小さな子供」のように

 

 

  黙って立っていられないのか⁉

 

  …と思うくらい、身体をゆらゆら動かしながら「レジ前」の商品を取っては戻し、取っては戻し……のようなことをし続けている。

 

 

  その姿は店に入って暑くなったのか、商品と一緒にコートを手に持っていたのだが、その服装が

 

 

 

  ミドリのマフラーに

 

 

  ミドリ(のボーダー)のセーター

 

 

 

  ……ああ、若しかしてコノ人は……と思ったら、その通り!

 

 

 

 

  その後の店員さんとのやり取りの中で、別に誰にも何も聞かれていないのに

 

 

  「アタシは『アイリッシュ』なの~!」

 

 

  「ごめんね~、馬鹿な『アイリッシュ』でね~!」

 

 

  「こんな『アイリッシュ』バアさんなのよ~!」

 

 

  …と最初から最後まで何度も繰り返していた。

 

 

 

  正直、我が「テンちゃん」にもアイリッシュの血が入っている(注;お母様がアイルランド人)という予備知識?がなかったら

 

 

  「黙れ! ウマ鹿 アイリッシュ!」

 

 …と、口に出さずとも叫んでいただろう。

 

 

 

 

 

  さて、やっと順番になった「ミドリのバアさん」。

 

 

 

  列に並んでいる間に取り上げていた「ボールペン」をいきなり店員に差し出し

 

 

  「これね、ちゃんと書けるのかしら?

 

 

  アタシね~、

 

  ボールペンを買って~、

 

  家で試してみたら

 

  書けないってことが一杯あってね~、

 

  だからね~…(以下省略)」

 

 

 

  …と、『演説』を始めた。

 

 

 

 

 

  うわあ、コレは長いわっ!!!