「相変わらず」と言える「ワケ~もん」 『職業体験』が来た ㊥の2 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  普段でも「月曜日」の朝は皆忙しい。

 

 

 

  それこそ「その日の忙しさ」は、ボスである「ジョー」が何時に来ているか、という事で大体予測がつく。

 

 

 

  私も(定時より)かなり早く出勤する方なのだが、その時点で彼女が来て居たら

 

  「あ、今日は忙しいんだな」

 

  …と少し気構えるくらいだ。

 

 

 

  当然この「月曜日」も「ジョー」は早く来ていたから「忙しさ」は覚悟していた。

 

 

 

  加えてその日は「メガネちゃん」が来る前に渡された「今日の仕事リスト」がいつもより多めだったこともあり、無意識に結構テンパっていたのかもしれない。

 

 

 

  当日のメンバーはテッパンの「ジョー」と「ピーター」に「ジュリー」と私。

 

 「キヨさん」は普段から遅めの時間に来るのだが、その前に「メガネちゃん」がやって来た。

 

 

 

  こういう時、「ジョー」以上に張り切ってくれるのが「ジュリー」である。

 

 

 

  いわゆる「ラテンの血」と言うか「元祖お節介体質」?と言えるのだろうが、嬉々として『世話役』を買って出る……と言うか、自然とそうなる。

 

 

 

  そのこと自体は全く問題ない。

 

 

 

  無いのだが……こちらとして困るのは、そうなると逆に周りが見えなくなると言うか、普段以上に態度が大きくなると言うか

 

  「自分の意見が通ってアタリマエ!」

 

  …と(無意識で)考えてるよね?という態度になることだった。

 

 

 

 

  最初に誤解が無いように言うが、「ジュリー」は本当に良い人である。

 

  「態度が大きい」と書いたが、別にそれは私のような「下」だけでなく、「ジョー」や「ピーター」にだって同じ口調でバンバン言っている。

 

  いわゆる「裏表が少ない人」だと思う。

 

 

 

 

 

  が。

 

 

  今回のことを経験して私が心の中で叫んでいたのは

 

 

 

  「先ず一言、こっちにも相談してよっ!」

 

 

  「だったら『アンタの仕事』をやらせていろよ!」

 

 

  …というような言葉だった……ということからある程度予想しておいて頂きたい。

 

 

 

  

  話が戻るが、以前にも書いたように私は朝出勤すると先ず常に絶対必要と言える「在庫」をザッとチェックする。

 

 

 

  この時点で毎回「必ず」というほど大事な品の欠品が見つかるので、それを他のメンバーに確認しつつ対応をする。

  (「注文忘れ」もあるけれども、「注文しているけど届かない」と言う事も日常茶飯事のコノ国……!)

 

 

 

  その後はその日の「(定番商品の)パッキングリスト」を見ながら先ずそれぞれ用の箱や梱包材を用意する。

 

 

 

  山積みされた「箱」にそれぞれの店名や必要内容を書いて行き「アレルギーラベル(重要!)」を張り、それが終わったら特製のワゴン(そう、我が友達が直してくれたアレである)を使って「オーブン部屋」から製品をまとめて運び、それらを一つ一つチェックしながら詰めて行く。

 

 

 

  「メガネちゃん」が来て真っ先に(私達の居る「ミキサー部屋」を)飛び出して行った「ジュリー」。

 

  それが嬉々として「メガネちゃん」と一緒に戻って来た時、私は「箱」の数と「発送内容」をチェックし始めた真っ最中だった……。