ケーキ屋リオちゃん 私の「いつもの朝」と『ギャルの残り香』 ⑤ | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  「ミキサー部屋」には「食品棚」の他に「箱棚」と呼ぶ、主に「卸」のケーキに使う箱がサイズ別に積まれた棚がある。

 

 

  数種類ある「基本の箱」は、朝行くと大抵どれかが空っぽになっていたり、今日中には絶対無くなるね、という状況になっているので「備品部屋」に行って「在庫品」を運び補充する。

 

 

 …のだが、ここでも「コノ国らしい」ことは良く起こる。

 

 

 

  「在庫」そのものが無い!

 

  …ということが度々起こるのだ。

 

 

 

  『カミ』ではそれが何であれ、「在庫」が無くなったOR少なくなった時点でその都度気付いた人が「買い物リスト」(←と呼ぶボードがある)に必要なものを書き込むようになっている。

 

 

 

 

  ところが「食材」に関してはそうでもないのだが、「箱」やオーブン用の紙やシール、サインペンなどの「備品」と呼ばれるモノに対する意識は……

 

 

  皆さん、相当低い

 

 

 

 

  …特に箱類は「棚」から無くなっても「備品部屋」にあるだろう、とでも思っている?……と思うほど。

 

  と言うか、それこそ

 

 

 『今』自分が間に合ったから別にイイ!

 

 

 …って態度なんじゃないか?……と穿った考えを持つほど

 

  「ジョー、

 

  〇×〇×〇(注;箱サイズ)

 

  無い~っ!」

 

  …という事が度々起こる。

 

 

 

  本当に、そのくせ余り使わないモノ……ウェディングケーキ用の大型ボードとか……は妙に大量にあったりするのだから腹が立つのだ、これが。

 

 

 

  更にコノ国らしく、何であれ

 

 

  注文はしたけど、予定通り届かない

 

 

  …ということもやたら多く……またその「理由」や「再発送の予定日」なども知らされないから、ホント「コノ国」で予定通りに事が進むというのは「フィクション」だよな~、とつくづく思う。

 

 

 

 

  因みに「箱」類は基本『組み立て前』の状態で届く。

 

 

 

  段ボール製のソレが50枚で1パック、それを2パックずつスコッチテープで組み合わされ、更にそれを黒いビニールシートで包んだ状態で配達されて来る。

 

 

  その姿はまさに……

 

 

 

 

 

  『棺桶』届いたよ~!」

 

 

 

  …と叫ぶのが恒例になっているのであります……!