「モト」という人の経済観念 8 旅行関連編 「お店屋さんごっこ」の世界に生きている人 1 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

  

  

   『家族』としての最初の旅行、イコール私の初の海外旅行は「モト」が仕切った、と書いた(参照;「モト」という人の経済観念 4)けれども、正確に言うと

 

 

 

  『「モト」の言う通り』に殆どを『私が』手配した

 

 

 

  …と言える。

 

 

 

  いや、もっと言わせてもらえば、その時「モト」が旅行を決断?したのも、結婚する時に母が

 

 

  「アナタには嫁入り道具を一切買ってないんだから…」

 

  …という理由で持たせてくれたオカネ(=通帳)を「モト」に見せた途端、満面の笑顔になって

 

 

 

 

  「じゃ、それでイギリスに行こう!」

 

 

 

  …と『即決』されたから、という理由に他ならなかった。

 

 

 

 

  そう、私の『持参金』はそこで全て消えた。

   (だからこそ私は「アノ結婚」には「脊椎反応レベル」で反対なのだ…!)

 

 

 

 

  とにかく「今あるオカネ」は

 

  ギリギリになるまで使うのが「国民性」なのだ!

 

 

  …と今は思うだけだし、当然の『経験値』として以後私は「『今』貯金が幾らあるか」という事は一切話さないようになった。

 

 

 

  でも「モト」からも普段は特に聞かれる事もなかった。

 

 

  「モト」にしてみれば「自分の小遣い」が減りさえしなければ良い事であった訳だし、例え「自分の小遣い」を使い切っても

 

 

 

  「手を出しさえすれば出て来る」

 

  …としか思わなかったからだろう。

 

 

 

 

   え? 「そんなの出す方が悪い」?

 

 

 

   もしも私が嫌な顔したり、「無い」という理由で出さなかったら

 

 

 

 

   全部ボクのオカネなのに、

 

 何で一々オマエに聞かなきゃならないんだっ!」

 

 

 

   …でしたからね。

 

 

   自分が「死ぬ思い」で働いて得たオカネは基本全部「ボクの小遣い」なのだし、加えて自分は『倹約家で節約家』なのだから、そんなボクにオカネが無いのは家族が無駄使いしているせいだ!!

 

 

   ……と「しか」考えられない人でしたから。

 

   (因みに独身時代は「日本(と社会)の物価が高いせい」でした)

  

 

 

 

 

 

   とにかく、その時「モト」の言う通りにしたのは、私自身が海外旅行未経験だった事もあるのですが、何と言っても「モト」が

 

 

 

  「ボクは『海外旅行のエキスパート』なんだから、

 

 海外旅行をしたこともないオマエは

 

 とにかくボクの言う通りにすればイイんだ!」

 

 

 

  …という強引な態度であり、まだ「モト経験値」が浅かった私が「一応」でもそれを信じたから……!

 

 

 

 

  ま、その「信頼」は「伊丹空港」(当時『関西国際空港』は未だ無かったんですよ~!)の国際線カウンターに行った段階で既に脆くも崩れ去り、その後二度と修復される事は無かった……のですけどね!