『家族』としての最初の旅行、イコール私の初の海外旅行は「モト」が仕切った、と書いた(参照;「モト」という人の経済観念 4)けれども、正確に言うと
『「モト」の言う通り』に殆どを『私が』手配した
…と言える。
いや、もっと言わせてもらえば、その時「モト」が旅行を決断?したのも、結婚する時に母が
「アナタには嫁入り道具を一切買ってないんだから…」
…という理由で持たせてくれたオカネ(=通帳)を「モト」に見せた途端、満面の笑顔になって
「じゃ、それでイギリスに行こう!」
…と『即決』されたから、という理由に他ならなかった。
そう、私の『持参金』はそこで全て消えた。
(だからこそ私は「アノ結婚」には「脊椎反応レベル」で反対なのだ…!)
とにかく「今あるオカネ」は
ギリギリになるまで使うのが「国民性」なのだ!
…と今は思うだけだし、当然の『経験値』として以後私は「『今』貯金が幾らあるか」という事は一切話さないようになった。
でも「モト」からも普段は特に聞かれる事もなかった。
「モト」にしてみれば「自分の小遣い」が減りさえしなければ良い事であった訳だし、例え「自分の小遣い」を使い切っても
「手を出しさえすれば出て来る」
…としか思わなかったからだろう。
え? 「そんなの出す方が悪い」?
もしも私が嫌な顔したり、「無い」という理由で出さなかったら
「全部ボクのオカネなのに、
何で一々オマエに聞かなきゃならないんだっ!」
…でしたからね。
自分が「死ぬ思い」で働いて得たオカネは基本全部「ボクの小遣い」なのだし、加えて自分は『倹約家で節約家』なのだから、そんなボクにオカネが無いのは家族が無駄使いしているせいだ!!
……と「しか」考えられない人でしたから。
(因みに独身時代は「日本(と社会)の物価が高いせい」でした)
とにかく、その時「モト」の言う通りにしたのは、私自身が海外旅行未経験だった事もあるのですが、何と言っても「モト」が
「ボクは『海外旅行のエキスパート』なんだから、
海外旅行をしたこともないオマエは
とにかくボクの言う通りにすればイイんだ!」
…という強引な態度であり、まだ「モト経験値」が浅かった私が「一応」でもそれを信じたから……!
ま、その「信頼」は「伊丹空港」(当時『関西国際空港』は未だ無かったんですよ~!)の国際線カウンターに行った段階で既に脆くも崩れ去り、その後二度と修復される事は無かった……のですけどね!