男女の家事負担問題の中での「モト」というヒト 『男の仕事』編 4 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

  

      

    それでも日本的に建てられた大きなアパートになると(参照;これぞ『コノ国の常識』? 1)建物を囲む共有スペースには定期的に庭師が来て綺麗にしているような所も多いが、古いスタイルの家を内部だけ改造し、元々の正面玄関を共有で使っているようなアパートは完全に「ゴミ箱置き場」になっている所も多い。

 

 

 

    私が「タオ」と二人で最初に入ったアパートも「改造タイプ」ではあったけれど規模は大きめで、外周の共有部分も広めで定期的に庭師が来て芝刈りをしてくれていたが、前庭部分にある共有の『ゴミ箱置き場』周辺のマナーはたった一組の家族のせいで最悪だった。

 

   彼らが引っ越した(追い出された?)後は、同じアパートの住人と祝杯を挙げた程だ。

 

 

 

 

    だから、こちらの人が考える「日本人だから全員寿司が握れる」という発想と同じくらいに

 

 

   「イギリス人だから

 

     全員ガーデニングが得意」

 

 

 

     …というのは『幻想』だと今の私は思っている。

 

 

 

 

 

    でも「モト」という人が不思議なのは……いや、これもある意味「コノ国の人らしい」と言える事かもしれないが、自分が

 

   

   出来ない・やらない・得意じゃない

 

 

   …という「紛れもない事実」を絶対に自覚しない&認めない、という事だった。

 

 

 

 

    先に書いたように何が「スイッチ」となっていたのかは知らないが、「モト」でも「庭仕事ごっこ」を数回した事があり、彼の「知的でアダルツなセンス」で

 

 

   「綺麗じゃない!」

 

 

 

  …という事で、花まで咲いていたジャガイモを一方的に引っこ抜かれた事もあった。

    (いや、台所の隅で芽が出ていたので試しに植えてみていただけなんですが、順調に育っていたので結構嬉しかったんですよ……!)

 

 

 

   そこまでしたら流石に「変化」が判るけれども、「モト」の場合は庭仕事(だけでなく掃除にしても)を終えて

 

   「終わった終わった、あ~疲れた~!」

 

   …と言って戻って来たとしても、見てみると

 

 

 

   「で、何処をどうしたの?」

 

 

 

   …という感じであった、という事だった。

 

     (そも、最長でも30分以上やっていた記憶も無いし)

 

 

 

    しかしもっと凄いのは、当時の我が家には「金属製」の小さなスコップと熊手しか無かったのだけど、仕事量に見合わぬくらい泥だらけになったそれらを

 

 

   全くそのまんま

 

 

   …置き場所に戻して平気……どころか、その次に取り出した時にサビサビになっているのを見て

 

 

 

  「どうしてこんなにサビるんだ!

 

  ボクは使っていただけなのに!!」

 

 

 

   …と、本気で怒り出した事だった。

 

 

 

 

    そりゃ「手入れ」ってもんをしなければ幾らステンレス(多分)だってサビますわよ……と思ったけれども、「手入れ=やりっ放し」の「モト」(と、コノ国の大多数)には何も言う気がなかった。

 

 

 

   いえ、まあ「モト」が泥だらけで放り出したのを見て、意地で「そのまんま」にしていたのは「確信犯」の私なんですけどね~! ( ̄▽ ̄)V

 

 

 

   ちなみに、その時のサビは致命的とも言えるレベルでスコップも熊手もボロボロになり、「モト」が庭仕事に手を出す事は、その後見事に二度と無かったのでありました……!