「触らぬ神に祟りなし」
……とは多少違うかもしれないけれども、「そういうヒト」には最低限の良心で対応しないと時に強烈に『逆噴射』されるのは経験値で判っている。
私は「経験値」から思いつく限りの美辞麗句を使って短い手紙を書くと、封筒に入れ『キュリさん』のチェックが入らないように封印し、更に「〇〇ハウス・マネージャー様へ」と表書きした。
もちろん別に『キュリさん』に読まれても何の問題もない内容だったのだけど、「こういうこと」に彼女から目の前でアレコレ言われたくない、と思ったからだった。
それは母から受けた「トラウマ」……と自分で判っているのだけど、まあこのくらいしたって相手が私の母だったとしたら、それでも目の前でサッサと開封してインネンつけて来るけどね。
結局(当然?)『キュリさん』は私が手紙を持参しても目の前で開けるようなことはせず、後日「正式採用」の連絡をして来た。
やれやれ、これでしばらくは忙しいだろうから少しは静かになるだろうな……と思ったのもマタ束の間、彼女の「私のやることが全て正しい」説が再び炸裂することになった。
「やっぱりね、
ネットなんかよりヒトと直接会わなきゃダメよねっ!
アナタもネットばかりやってないで、
私と同じようにしなさいよ!」
…いや、私はいきなり喋るよりも書類の方が自分が言いたいことをキチンと伝える事が出来るからいい、何より私が希望するのは(例えケアハウスであっても)『料理人』で、『ケアラー』のように慢性的に不足している職種でもないんだから……ということを言うと
「そんなのさ、
最初は『ケアラー』で入ってしまえば良いのよ!
そして入ったらさあ、
実は料理の方がしたいんだって言って
替えてもらえばいいじゃない!」
・・・( ̄_____ ̄;)
確実にそうなると、アナタが完全保証してくれるのですか?
というか、大抵のケアハウスでは『料理人』として入った人ですら『ケアラー』の仕事をやって欲しいと言われるのが「普通」でしょ~が……!
というか、アナタ自身が一件でも『自分で』ネットから応募したことあったっけ????