六親論

 

「愛の4つの階段」で紹介した

「父母」「兄弟」「夫妻」「子女」について

 

自分との関係性は

四柱推命の4つの柱と通変(通変星)


①定位(命式の7カ所)

②通変星(10星)


六親があらわれます。

 



六親(りくしん)とは、


⽗⺟、夫妻、⼦、

兄弟姉妹(父・母・兄・弟・妻・子


のことで
⾃分に最も近い六種の親族を示す。

 


家族の状態や⾃分との相性など

⾒ていく鑑定を

六親論と呼びます。

 

 

 

①命式定位(1~8)にあらわれる六親

年柱

親、先祖、家系から受ける影響や遺伝的要素。


年⼲ ⽗⽅の先祖、⽗から受け取る要素

(陽:表面)
年⽀ ⺟⽅の先祖、⺟から受け取る要素

(陰:内面)


⽉柱

兄弟姉妹から受ける影響。


⽉⼲……兄もしくは姉から受ける要素

出⽣時の兄や姉の状態


⽉⽀……喜神か忌神かでそれぞれ

兄弟関係に影響する。
 

⽇柱

⾃分⾃⾝と配偶者の状態

⾃分⾃⾝の⽣まれ持った要素。


⽇⼲……⾃分⾃⾝、⼲の性質が最も基本的な性格
⽇⽀……配偶者との関係、⾃分の⾁体。

この蔵⼲が価値観(夫妻宮)
 

時柱

⼦どもとの関係、部下の関係

 

 

 

②通変星(10星)六親


上図の「自星・洩星・財星・官星・印星」

通変と呼びます。

通変の詳しくは

過去の「通変」の投稿を参考にしてください。

「通変とは?その4 喜忌の働き方」(リンク)

 

自星(じせい)

⽐肩は⾃分⾃⾝だが、
劫財は⾃分と陰陽の異なる同質なので兄弟

 

洩星(えいせい)
⾷傷は⾃⾝が産み出す星なので、

⼥性のみ「子女こども」をあらわす。
洩星(⾷神・傷官)が多い⼥性は、

⼦だくさん(多産)の傾向。

※仕事ができない環境になるわけではない。
 

財星(ざいせい)

財は妻財とも呼ばれ、

男がコントロールする星とみて
男性のみ「妻、あるいは妾」をあらわす。
※正妻(正財)の⼦が正官

妾(偏財)の⼦が偏官とも定義できる。


偏財は《⺟である印綬》と

⼲合するので「⽗親」になる
 

官星(かんせい)

・⼥性から⾒て自分を剋する正官は

「夫」をあらわす

・偏官は夫を含む男性を指す。

・男性では正官と偏官は《妻である財》から
⽣み出される星なので、「子女こども」となる。
 

印星(いんせい)

・印綬は⾃分を⽣む星になるので「⺟親」
・偏印は⺟の兄弟姉妹という意味で

「叔⽗叔⺟」と解釈ができ、
 印綬が実⺟で、偏印を義⺟とする⾒⽅もある。

その⼈の⽣まれ育った状況

によっても違いが出る。

 

 

 

★参考★

滴天髄原典六親

滴天髄原典の38章

太字:六親に関する訳」

 

・夫婦縁良く、

仲良く一生連れ添うのは

喜神が財星に良い作用を

与えるからである。(男命)

 

【解釈】

男命とは、男性の命式ではという意味

男性の命式では

財星が「妻」をあらわすからである。

喜神とは、自身の五行に良い働きをする十干

 

夫にとって仲良く一生連れ添える夫婦関係は

自分の五行に良い働きをする十干が

財星に良い働きを与える関係になっている。

 

※夫妻運

日支が喜神だと配偶者は「内助の功」の人である。

自分の喜神相手の命式

多くあれば相手は好みで相性吉。

自分の忌神相手の命式

多くあれば相手を好きになることができない。


夫婦の命式で、喜忌が

同じ五行であれば「縁厚い」

異なれば「縁薄い」


日支と時支のは「晩婚」で

は「生別死別」の可能性あらわす。


日支から透干した通変星

「配偶者のタイプ」をあらわす。


「透干した通変星」が

喜神ならば、

通変星の象意の面(吉作用)があらわれる。

忌神ならば、

通変星の象意の面(凶作用)があらわれる。

 

 

・子供縁良好なのは

喜神が官殺に

良い作用を与えるからである。(男命)

子供は財官、五行の調和が大事で

命式に冲が少なければ育てるのが容易である。

 

【解釈】

官殺とは、官星を剋する星、洩星のことである。

子供との縁が良好であるのは

自分の五行に良い働きをする十干が

洩星に良い働きをする関係になっている。

 

財官とは 財星と官星のことで

子供のとの縁は

財星と官星の五行調和(バランス)が大切である。

 

冲とは分離の法で

強い分離作用がある地支の関係

自分の命式のなかに

「冲」がなければ子育てが容易(平和)

「冲」がある場合には子育てに対立

 不具合が起こりえる。

 

※子女の人数は 

夫婦ふたりの命式中の

水気の多少でみる説がある。


※子女の縁は 

女命は「食傷」の喜忌 

男命は「官殺」の喜忌 で看る。

 


・父母縁良いかどうかは

年柱と月柱が決めてとなる。 

 

【解釈】 

年の天干地支と 

月の天干地支が決めてとなる。

年柱・月柱に喜神多くで

縁厚く 忌神多くて縁薄い。

 

※年柱・月柱に元々ある喜神が、

冲などで失われると特に縁が悪くなる。


※父母縁が特に悪い場合、

印星は母、財星が父として区別を看る。

 


・兄弟縁良いかどうかは

月支(提綱)の喜忌によるものである。

 

【解釈】 

月柱で兄弟を看る。

喜神は縁あり、忌神は縁薄い。
⽉⽀が喜神か忌神かで

それぞれ兄弟関係に影響しあらわれると看る。

月干に忌む官殺があると兄弟を剋すことになる。

   

・女命命式の調和を

一番重要視すべきで

月令が冲されなければ品行方正である。

 

※天徳・月徳・駅馬などの神殺は

取るに足らないものである。

喜神が平均をとれていて月令を得ていれば、

夭折することはなくどんな凶い神殺があっても獲るに足らない。

 

参考欄の※項目は

「透派五術運命学講義録」より

学ばせていただきました。

 

 

追記

「六親」なのか?「六神」なのか?


「六親」と「六神」の

ふたつが用語として存在する。


先の「透派五術運命学講義録」では

「六親」は父・母・兄・弟・妻・子

透派滴天髄でも38章は「六親論」です。


子平推命では通変を「十神」という

新しい用語を使用している本もあり

その場合、

「十神」を「六親」を表す用語」として

用いている。

「六神」は生剋定名である。



学びに感謝して。