僕にとっての坂本龍一を書いてみます。

 

高校の時にYMOが大ブレイク、

周りで盛り上がっている友達はいたけど、

僕はトロンボーンに夢中で芸大目指していて、

でも、テクノって何だ?て興味はあったし

「RYDEEN」はかっこよかったけど、

レコードを買って聴くほどにはならず。

 

ただ、その芸大出身の “教授” がシンセを弾く指の形が

綺麗に丸く立っていてかっこいいなとは思っていた。

 

大学行って軽音サークルでバンドやってた1986年、

坂本龍一「MEDIA BAHN LIVE」ツアーファイナルの

渋谷公会堂。

冒頭のダンサブルな教授がかっこよかった。

このビデオはよく観て、

ライヴ録音されたレコードも聴いていた。

その中でも特に中盤のソロピアノコーナーが、

ヤマハのグランドピアノにMIDIが付いていて、

シンセも一緒に鳴らせちゃう開発されたばかりのシステムを

駆使していてかっこよかった。

サントリーオールドCM曲だった

「DEAR LIZ」(↑19:40から)が

僕は好きでよく弾いていた。うまく弾けなかったけど。

 

「Ballet Mécanique」(↑08:39から)。

矢野顕子さんとピーター・バラカンによって書かれた

以下の歌詞が今はグッとフレーズ。

 

“僕には初めと終わりがあるんだ

こうして長い間空を見てる

音楽、いつまでも続く音楽

踊っている僕を君は見ている”

 

歌うバーナード・ファウラーは、

この4年後ローリング・ストーンズのコーラスとして来日、

その後30年間ライヴでお馴染みの存在となった。

 

 

マイケル・ジャクソン、エリック・クラプトンもカバーした

「BEHIND THE MASK」。

イントロのシンセブラスは名フレーズだ。

 

1997年から8年間、

TBS「筑紫哲也 NEWS23」のテーマ曲だった

「Put Your Hands Up」。

一日の終わりの空気感と中国の弦楽器、二胡がハマった。

 

金曜日だけはピアノ・バージョン、

月〜金で働くみなさんはお疲れ様だった。

 

“戦メリ” も「Energy Flow」も好きだけれど、

王道のちょっと横を取り上げてみた。

 

教授がクラシックを語る時って

サティ、ラヴェル、ドビュッシーと、

フランスものをあげることが多かったのだが、

と、そういや僕がサティを知ったのも

「MEDIA BAHN LIVE」のレコードだったり。

 

2010年、NHK Eテレでやっていた

「Schola (スコラ) 坂本龍一 音楽の学校」。

ある回の最後に教授がモーツァルトを弾いた。

いいところを突く選曲のうまさも相まって、

クラシックの巨匠たちとは違う

坂本龍一らしい演奏がかっこよかった。

 

ご冥福をお祈りいたします。