海の灯、月 190914 | noise or music

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電子音楽が好き。
楽音と雑音の狭間や
ノイジーな体験を書きます。

13日(金) PM 8:30 。

ビルの谷間じゃ中秋の名月も見えんやろ と玄関の脇に出てみたら

あともう少しで建物に飲み込まれるタイミングの光の暈(かさ)を発見。

200mm のレンズをマニュアル設定してみたけどF800EXR で撮るのとそんなに大差なかった。

 

翌日午前、そのF800EXR が活躍。

ハンドメイドのイベントの中に きれいな方の姿はあった。

ドライフラワーのバラの色が元々何色だったのか?と見ていたら

光彩を放つ声、お姿で教えてくださって はっ とした。

 

夜、指定された場所に30分前になっても誰も現れない。

(70名が集まるはず)とさすがに焦り始めたところにシャトルバスが滑り込む。

これで長州出島にエクスプローラードリームの見送りに行けるのはいいとして

参加人数が一桁で そのうち半分が来ない事態に隙間感が強まる。

 

下車後、『(好きにしてください)』 と言わんばかりに自由行動タイムがスタート。

7万t のクルーズ船は埠頭からは近すぎるのがわかっていたので

その光を切り取りたい と観察していたら、船首に満月。

 

船に乗り込もうとしていた中国人クルーズ客の前で不意に平家太鼓の演奏が始まり、

側板に沿っていた乗船の列がブワ~~ンと膨らんでくる。

心を縛るものがない感じがお国柄っぽい。

 

余韻か?充足か?休息か?

船の通奏低音と、変わらぬ薄明かりの中で、思いが高感度ノイズに散らばって溶けていきそう。

 

伏せた頭に一、二段上がった通奏低音が届き

気が付くと船と岸壁の間に黒い海の裂け目ができていた。

沖合で光の城が方向転換するのは最も観たかったショー。

サイリウムを振ると 向こうから同じリズムで振り返してくれている。