わたしのことは一つの生命体として、
どうやら興味があるらしい吉だんな。
昨日の記事でも書いた通り、
吉だんなのおかげで、わたしは妻として、
だいぶラクに過ごさせてもらっています。
けれど。けれどね。
そんなだんな様だからこそ、
苦しかった面もあるのです。
というのも、吉だんなは、
わたしを受け入れてくれているのに、
わたしは吉だんなを受け入れられず、
感情的になる場面が多々あったからです。
怒るのはいつも、
わたしばっかり。
泣くのもいつも、
わたしばっかり。
だいたい安定している
(ように見える)吉だんなと、
だいたい不安定でいる
(ように見える)わたしの姿。
なんだかすごく、
自分が器の小さい人間であることを、
見せつけられているような気がして、
情けなくて恥ずかしくなること多々。
その根底には、
しょっちゅう不安定なのも、
怒ったり泣いたりするのも、
よくないという認識がある。
今でこそ、だいぶ生活も落ち着いて、
「どうしようもねーことじゃわ」と、
わたしも開き直ってきましたが。笑
子育て真っ只中のときなどはよく、
吉だんなの発言に突っかかりながら、
感情的になってケンカしていました。
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「 あのさ。吉だんな。
食器置き場にお皿を重ねるときは、
もう少しキレイに並べてくれる? 」
「 はいはい。わかりました。
りなさんはねぇ。細かいねぇ… 」
「 …悪かったね 」
「 えっ???? 」
「 お皿を割りたくないから、
ちゃんとお願いしてみただけ。
小さなことまで気になる嫁で、
それはそれは悪かったですね!!! 」
「 いや、責めるつもりじゃなくて 」
「 細かいことを気にされたくないなら、
他のお嫁さんをもらえばいいじゃない! 」
「 はっ?なんでそんな話に!? 」
「 なんでも優しく受け入れてくれる、
おおらかな女の子と結婚したらどう!?
わたしには無理!おおらかとか無理! 」
「 最初から求めてないから大丈夫だ 」
「 求められない女で悪かったね!
でも!吉だんなについていける人なんか、
なかなかいないと思うわよっ!!!!! 」
「 りなさんについていける人も… 」
「 ○×□△× 」
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吉だんなの一言も、
火に油なことがありますが、
もうね…疲れていると特に、
突然こうなってしまいます。
そんな自分がまたイヤになる。
場の雰囲気を壊したことに対して、
罪悪感でいっぱいになってしまう。
こうして文章にすると、
改めてわかるのですが、
そういう自分への罪悪感から発言が、
ひねくれてしまうんだなと思います。
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「 ゴメンなさい… 」
「 おお。りなさん 」
「 ひどいこと言っちゃった 」
「 いやいや。俺もゴメンね 」
「 あのね。さっきの一言ね。
わたしを否定されたような感じがして、
イヤだったの。悲しくなっちゃったの 」
「 そうかそうか 」
「 最初からこうやって、
落ち着いて伝えられればいいんだけど、
わたしにはできないの…うっうっうっ 」
「 それが人間というものだろう 」
「 吉だんな、イヤじゃないの? 」
「 そりゃ突然だとイヤだけどね。
りなさんの怒りは生理現象だから 」
「 …………… 」
カラカラ夫の隣で過ごす、
ジメジメ妻が感じる苦悩。
そのテーマは、
いかに自分をそのまま受け入れられるか。
にかかっているのだろうな…と思います。