知らなければ、助けることができない。
自分の手によって、
いのちを奪いかねない。
おおげさかもしれないが、
「知らなかった」だけで
なにげない言葉で、
あの人を苦しめてしまえば
それはすなわち、
あの人の希望を失わせることになる。
いのちを奪うことと
なんら変わりはない。
だから、学んでいく。
あの人を、あの人のまま、護っていくために。
もしかしたら、
知らなければ、よかったこともあるかもしれない。
自分の欲深さも、
人を愛でる情熱も、
深い悲しみも。
でも、
それでは、生きている意味がない。
嫉妬も、絶望も、孤独も、
すべてひっくるめて
見なければ、
なにも知らないのと同じ。
歓びには、哀しみが潜み
愛には、絶望も孤独も、嫉妬も潜む。
生きていくために、学ぶのだろう。