こんばんは。

前回の続きを書いていきます。



藤井直伸選手の訃報を知って その1



藤井選手の訃報を知ってから、本当に少しずつですが、普段の日常生活を送れるようになりました。

同時に、いろいろ考えるようになりました。

私の気持ちの変化を書いていきます。



まず1つ目。

私、藤井選手の訃報が耳に入るまで、死にたいとまでは思っていなかったんですけど、別にどこかで事故に巻き込まれて死んでもいいやくらいの気持ちで毎日過ごしていました。

体調不良ばかりの毎日。

改善されない体調。

そんなこんなでやりたいこともやれない生活。

諦めるだけの人生。

でも、猫が何とか首の皮一枚を繋げてくれている状態だったんですよね。

猫のことは気がかりだから死なずに生きてるけど、この世に未練は無い。

そんなふうに生きていたんです。

でもいざ、応援していた人がこうして闘病の末に亡くなってしまってから、「私、こんなんじゃ駄目だ」って思うようになりました。

本当に限界が来て、本当に死にたいってところまで気持ちが到達してないうちは、ちゃんと己の人生に向き合っていかなきゃ駄目だ。

そんな風に気持ちが動いていきました。

あくまで私がそう思っただけなので、誰かにこの気持ちを押し付けるつもりもありません。

誰かに「生きろ」と説く気はありません。

「あなたが死にたいと思った明日は、誰かが生きたいと思った明日なんだよ」ってよくどこかで見聞きしますが、私はあれが嫌いです。

死にたい人の気持ちを無視しているようにしか聞こえないから。

でも今、私はその言葉を頭の中でずっと繰り返しついます。

私は今まで適当に生きてしまった分をこれから取り戻していきたい。

藤井選手が生きたくても生きられなかったこれからの日々を、藤井選手の分まで私は頑張って生きていきたい。

久々に、生きることに貪欲になりました。



2つ目。

今まで私は体調のことを気にして、1歩踏み出せずに「どうしよう」と悩んで立ち止まってばかりでした。

主に仕事のことです。

やってみたい気持ちもあるのに、それよりも「こんな体調でできるだろうか」「迷惑を掛けてしまうんじゃないだろうか」という気持ちの方が強く、それが足枷になっていたんです。

それが悪いことではないと思うんですよね。

よく言えば慎重。

でも、慎重というより実際は臆病。

立ち止まっているから、何も得られないまま毎日を過ごしているだけでした。

藤井選手の訃報を知り、人生って本当に何が起こるか分からないと改めて痛感し、だからこそ、やりたいことがあるならやってみようと思ったし、挑戦しないと何も分からないって今まで以上に思うようになりました。

最近ちょっとブログを書く元気がなくて、近況を全くお伝えしていないですが、私は短期バイトを始めました。

面接自体は訃報を知る前でしたが、こうして挑戦して、バイトを始めたからこそ自分の状態が分かったし、ちゃんと得るものがあってよかったなと思います。

あからさまに周りに迷惑をかける自信がある状態で、迷惑をかける気満々で働くのはちょっとあれですけど(笑)、挑戦する余地があるならやってみるのもありだなーと実感しています。

踏み出してよかった。



3つ目。

本当に人生って何が起こるか分からない。

もし大切な人が急に病気になってしまったり、亡くなってしまったら、多分悲しみの次に出てくるのは後悔だと思います。

ああしていればよかった。

こうしていればよかった。

あんなこと言わなきゃよかった。

後から気付くんですよね。

気付いた時にはもう遅かったりする。

近しい人であればあるほど、素っ気ない態度をとってしまったり、ふとした時にきついことを言ってしまったりしますよね。

いつ何が起こるか分からないからこそ、一瞬一瞬を大切に、周りの人も大切にして、たくさん楽しい時間を過ごしていきたい、笑顔の時間をたくさん作るようにしていきたいです。

何ひとつ後悔のない生き方をするのは難しいけれど、ひとつでも後悔を少なくする生き方をしていこうと思うようになりました。



何とか必死に日常を送り、私の頭と心は、藤井選手の死を少しずつ少しずつ理解し始めました。

藤井選手が亡くなってしまったことは未だに受け入れ難いですし、悲しいですけどね。

死によって気付かされることがあるって、何だか複雑です。

でもこの気付きを無駄にしてはいけないと思います。



藤井選手。

脳脊髄液減少症治療への不安だらけだった私を照らしてくださって、ありがとうございました。

あなたのおかげで頑張れたことが、本当にたくさんありました。

藤井選手の、ミドルを使うあの攻撃的なスタイルが本当に大好きでした。

ブロックされてもまたミドルを使う、負けん気の強さが本当に大好きでした。

楽しそうにバレーをする姿も、得点が入ったら嬉しそうに走り回る姿も、周りと楽しそうに接しているところも、試合に負けた後も消えない闘志を灯した視線も、何もかも大好きでした。

来世はもっともっとたくさんバレーをしてほしい!


バレーも闘病も、お疲れ様でした。

バレーでも闘病でも、きっとたくさんたくさん頑張っていたと思います。

頑張りすぎた分、どうかゆっくり休んでくださいね。

藤井直伸選手という素晴らしいバレーボールプレイヤー、セッターがいたということを、私たちは忘れはしません。

素晴らしいプレイをたくさん見せてくださって、ありがとうございました。

たくさんのありがとうが浮かんできます。

どうか安らかに。




2020年頃の写真です。

藤井選手、サイン(中央)が一際大きくて、藤井選手らしくて笑っちゃったな。



藤井選手の訃報を知ってから、ブログの更新がかなり停滞していましたが、書きたいことはたくさんあるし、そろそろ体験記も更新していきたいので、明日以降はぼちぼち更新頻度を上げていけたらいいなと思っています。



長々とすみません。

まだ受け入れきれていない部分もあって、ゆっくりゆっくり文章を書き進めていました。

藤井選手の分まで、私は頑張って生きていきます。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。