つい3週間前は都市部でも雪が降っていたのに一気に暖かくなり、花粉症で目や鼻がおかしい状態に。
また花粉症で薬を飲む季節がきた。
2月18日は長女の66回目の月命日であった。
先月のブログにも書いたが、私が経営する会社でトラブルが起こった。
顧客とのトラブルではなく、スタッフが起こしたトラブルだった。
スタッフ、仮にO君とする。
O君は2020年4月に同業他社から転職で入社した。
面接の時から感じた印象は真面目、そして弊社が必要とする技術と経験が採用した決め手だった。
その印象はトラブルを起こした今現在も変わらない。
O君が入社した2020年4月とはコロナで世界が大混乱に陥った年。
弊社は子どもの教育関係の仕事であり、大打撃を受けた。
仕事が出来ない中でYouTubeを開設し、他のスタッフも含めO君も撮影に参加、中学校が休校の長女が動画編集してアップロードしてくれた。
そんなコロナ禍の中の8月に長女が亡くなった時もO君は葬儀に参列してくれた。私が職場復帰するまでの間も入社1年目を感じさせない働きをしてくれた。
そんな私自身も思い出したくない2020年から今まで真面目に働いてくれているO君。
気づけば仕事の成績は2位。イベントの成績はダントツの1位と会社の売上にしっかりと貢献してくれ他のスタッフも認める人間だった。
もちろん大なり小なりのミスはあったが、それは人間誰しもがあること。私の指導や他のスタッフの配慮で大きなトラブルになることはなかった。
そして今年度、右肩上がりだった成績に陰りが見えてきた。
私はO君が真面目な分、早め手を打ち食事に誘い仕事からプライベートまで様々話しをしてくれた。
私自身、O君の今までの実績やプライドを傷つけないようアドバイスを送った。
しかし結果的にはそのアドバイスがO君にとってはプレッシャーになったのかもしれないと今は思っている。
O君は1月の月末、重大なコンプライアンス違反をおかした。
O君が私に話があると切り出し、話を聞いた。
それを知った時の気持ちは、到底許すことができない・・だった。
私の考えがまとまっていないまま、O君はスタッフのグループLINEに自分がしたこと、スタッフの皆さんに謝りたいとメッセージを送っていた。
私は慌ててスタッフに状況の説明した。
O君がスタッフ1人1人に会って謝罪がしたいと言い時間を作って会ってもらった。
もちろんスタッフの中には会わない、会えない、従業員なので謝罪は社長にだけで良い、などの考えのスタッフもいたので、全員に謝罪することは叶わなかった。
私自身は解雇するのか雇用を続けるのかで悩んでいた。
もちろん、何故こんなことをしたのか、何が原因だったのか、会社の長としてO君がそこまで追い込まれた理由は何なのか・・なども頭を駆け巡り毎日ほとんど寝ることは出来なかった。
きっとO君も寝れなかっただろう。
元気、覇気のないO君と話をし、私は「しんどいやろ?辞めたくなってへんか?」と問いかけた。
スタッフと顔を合わせること、事務所の重苦しい雰囲気、スタッフで話をしてもO君だけが笑わない会話など、ずっとこのままではO君が潰れると感じた。
O君は「辞めたくないです。解雇されても仕方ないですが辞めたくないです。」と涙を流しながら声を絞り出していた。
今回の件は誰にでも相談できる事案ではなかった。
妻や会社の顧問(Jさんのご主人)に相談し、スタッフには現在の想いを聞いた。
そして雇用を続ける判断をした。
今回の件はO君が起こしたこと。
人として許されることではない。
しかし妻、顧問、スタッフの1人1人の意見を聞いて、私もあらためて勉強になった。
そして雇用を続ける判断の決め手はO君が逃げなかったこと。きっと辞めて違う所に転職した方がはるかに気持ちは楽だろう。
これからも苦しい事があるだろう。スタッフ全員が許したわけではない。まだ会えていないスタッフもいる。
マイナスに落ちた信頼を1歩1歩取り戻してほしい。
O君は死ぬ気で働き、信頼を取り戻します。と言った。
私は、死ぬほど働くな。でもO君の姿勢は私だけでなく皆んなが見ている。と言った。
長女の遺影にO君の雇用継続を伝えた。
いつもより笑顔になったような長女だった。