みなさん、こんにちは。1月13日(日)は日野カンでtm試乗会ですよ~。
あっ、みなさんはtmに装着されているキャブレターを御存じでしょうか?
これまでスポットを浴びる事があまりなかっただろうから、ご存知ない方も多いかもしれませんね。
 
tmのエンデューロモデルには画像奥に佇んでいるkeihinのPWK38(オールドボディ)が標準装着されています。
そう、弊社のオリジナルパーツ「PWKコンバージョンキット」のベースボディと同じものです。
それに対し画像中手前はPWM38、これはMXモデルに採用されているキャブレターでtmは用途によってキッチリ分けてるんですね。
これはコストや開発などの観点からも大変な事で、それを誇示しないtmって凄いなって客観的に思います。
僕はこの使い分けている事実を知ったのは恥ずかしながら1年前くらい。何気なく海外サイトでスペックを見ていた時に気が付いた。

話は逸れますが、当店が「PWKコンバージョンキット」をリリースするまでに凡そ10種類ほどのベースボディにてテストを繰り返した。

そして最終的に僕が考えるフィーリング、パワーデリバリーの要件を満たしたのがPWK38(オールドボディ)でした。

この選択に後悔はなく、今を持ってしても最高だと感じているし、今でもぽっちらぽっちら売れている。

でもね、実はテスト最終段階までPWKと肩を並べ悩んだのが上記のPWM38だったのです。

もちろん、この頃はtmがPWKとPWMを使い分けているなんて知る由もなかった・・・。

パワーデリバリーやレブ付近での伸びきりではPWMの方が役者が上だった。しかし反面、アイドリングさせようと思うと全体的に影響してしまったり、過度特性が唐突に立つ傾向もあった。

パワーだけだったら間違いなくPWM38だし、事実数字的な出力も高いと思う。

しかし僕はPWK38を選んだ。絶対的パワーよりも様々なシーンに対応し、かつ疲れ難い右手に忠実なキャラクターを選んだのです。

それらが根拠になるか否か分からないけど、たぶんウチのtmはアジア一優れたtmだと思う。

ヨーロッパは分からない、歴史が違うし世界には凄い人がたくさんいるから。

でも結果、tmのエンジニアと同様な事してたんだなぁ、って思うと少し嬉しくなり、もっとtmを好きになったのです。

さて、上記画像のキャブレターには多くを語る事ができません、残念ながら。俗にいうワークスなんちゃらです。
これは一般には出回らないモノで販売できるものでございませんので墓場まで持っていきます。
でも、このキャブレターをtmに装着したいとも思っています・・・。
 
怖いよぉ・・・ゲッソリ