次にエンジンまわり。これはスタンダードモデルと同様ですが2018年モデルで新機種となった125は標準装備でセル付き。
そして注目すべき点は80cc程度にしか見えない超コンパクトなエンジンにシェルコ社でも全くのブランニューとなった排気デバイス。
これまでのギロチンタイプ(昔のRCバルブのようなイメージ)ではなく電子制御のロータリー式を開発したことにより全域でのトルク及びパワーデリバリーは他社モデルより一歩も二歩も抜きん出る事に成功したのです。
あるライダーは2018KTM150XC-Wつまり150ccよりもパワーがでてるかも・・・とも言わしめた。
もちろん、それらはエンジンのキャラクターを左右さえする補機類にも徹底的に拘っているのは一目瞭然なのです。
キャブレターには往年の名機ケイヒン製のPWKを使用し、リードバルブにはモトタシナーニ社の最新V-FORCE4R
この組み合わせは現在最高のパッケージングであり、これを上回るインテークシステムは今後出てこないのではないか?とも感じてしまいます。
当店は2サイクルエンデュランサーに特化している事もあり造詣の深さには多少の自負があります。
MY2017HusqvaranaTE250(KTM250EXC)のTMXキャブ+ボイセンリードバルブの組み合わせからPWK+V4Rのマッチングを世界初でリリースしたのは当店であり、これは後に後発メーカーが模造品を出すにまで至ったのは周知の事実。
そしてシェルコはそれをメーカーとして採用しリリースしてきたのは僕自身、本当に嬉しいことでした。
自分が試行錯誤してやってきた事をメーカーも同じ想いでやってきたのだな、って。
そして足回りはWP社のエクスプローラーフォーク。
これは250ccモデル(SE-R250)にも未だ採用されていないハイスペックサスペンションで、そのしなやかに路面をいなすローフリクション性能は購入後からのリバルビング加工を全く必要とせず抜群の乗り心地を提供してくれるのです。
125専用設計のクロモリフレームとの相性も抜群でこれまで体感したことがないほどに軽快に、そして安心してフルバンクまで以っていけるのはライディングを更に楽しくさせてくれるのです。
もちろん、リヤショックもWP製。リンク式なので初期しっとりと奥ではがっちりと踏ん張ってくれ、こちらもリバルビングの必要は全くありませんね。ペースが上がってくればむしろダンパーはかけていく方向で楽しめると思います。
細かいギャップなども気にせずガンガン開けていけば良いのです。全部サスがやってくれる。
そしてsixdays専用のハンドルバー。
一見してスタンダードモデルと変更ない様に見えますが剛性としなり感が向上しており最適化されました。
またハンドル幅が片側10ミリづつ短縮され、より狭いシーンにも対応。ステアリング操作感もアップされました。
ブレーキはもちろんBremboで一切の妥協は許しません。定評あるコントロール性はもはや説明不要ですね。
MY2018 Husqvarana TE250iでは革新的な2ストインジェクションであるものの、ブレーキは前後ともMAGURAを使用したのにはコストダウンも大きく影響しているのだと思います。
リヤのブレーキディスク及びスプロケットもsixdays専用パーツ。
より剛性を高め、ハードはシーンにおいてもへこたれる事なく安定したブレーキフィーリングを約束してくれます。
オフロードにおいてはリヤブレーキの重要性が高い為、このような装備は本当に嬉しいですよね。
クラッチマスターももちろんBrembo
モデルによってはMAGURAマスターの方が操作感が軽いこともありますが125ccという小排気量ですのでハウジングやプレートなどの容量も過大に大きくする理由がない為に抜群の軽さ、そしてコントロール性も以っています。
これはやはりトライアルメーカーとして実績、歴史がエンデューロモデルにも見事に反映されいる証拠だと思います。
またフルードも安心定番のDOT規格ですので入手が楽。つまりメンテナンス性も向上させているのです。
これら以外にも紹介したいポイントは沢山あります。
例えばクラス感を超えた装備マップスイッチ(点火時期変更)であったり、サイレンサーエンドにはカーボンシェルは纏ったりね。
魅力は今後も紹介させて頂きますね。