何だ、この面白さは…。


20代くらいはまだ身体が反応する。アタマで考えなくてもカラダが勝手に動く。

しかし、シジュウを過ぎ、肉体的には現役当時をほぼ維持しているけど、当時のソレの様に動く訳がないのですよ、逆立ちしたって。

だとすれば、アタマ使えって話しなんですよ、とどのつまり。

どっちかって言ったらメンタル、フィジカル、ブレインみたいな。


出口でセローを停め、ヘルメットのあご紐を解き脱ごうとするが、脱げない…。

あっ、ゴーグル外さないとダメなのね…。そんなレベル。

山中の木陰で涼しい筈なのに汗が吹き出てきて一気に気持ちが悪くなる、自分の汗にね。

あ~、飲み物とか買ってきてなかったなぁ…って、ホント、そんなレベル。

一通りセローを確認して車両に問題はない事が分かったので、今度は復路。

つまりピストン。躊躇はしないが、あくまでもココは公道(私有地かも?)だし何本もダラダラ走るより短い走行時間を集中した方が効率は格段に上がる。コレはロードもおんなじ。


復路は往路で得た傾向に対策すべく、主に上半身の使い方と座る位置、ブレーキングからのターンインに焦点をあて走ってみる。

ストレート区間では左右に大きく振り、様々な路面状況に於ける挙動の変化を知り、轍(わだち)を跨いだり、倒木にあえて突っ込んだりしてラインの自由度を見たりね。

コーナーが近づけば基本ラインに戻してから先の課題を試したり、試さなかったり。

やったコトとやらなかったコトを明確化する。

山の中腹に少し広めのスペースがあったので、そこで一旦セローを停めた。

アタマん中、整理する為にね。


復路スタート地点からここまで、おそらくコーナーは10個程度。多いか少ないかの問題ではなく、如何にその10個を走ったか、みたいな。

ロードと比較して、ダートは速度域が格段に低い。だから走行中に色んな事を考えられるし試せる。

もちろん、路面状況は一度として同じことはないから、考えないとライディング出来ないしね。

でも2輪である以上、転倒するし怪我のリスクは同じ。最悪、谷に落ちるし。だから考える。

この時、最終的には3往復位はしたんだけど、後半は景色を楽しみつつ、山の空気に癒されてました。

途中アタックポイントであろうと思われる斜面にアタックするも玉砕し、でもドMだから再チャレしたりね。

全日本選手権は別名「全日本負けず嫌い選手権」薄まったものの血は残ってた。


たかがセロー。

でも、そのたかがセローを意のままにコントロールが出来ていない。

でも、ハマればフルサイズで飛んでいこうとするだろうね、間違いなく…。なぜなら


「楽しい!」から。

ロードと同じ緊張感を、ロードと同じライディングをダートでも全く同じに堪能できる。

そして現実的な部分での最大の魅力は「気軽に」っていうこと。


ロードの時、それがノービスん時であれ、IA上がってからであれ頭の中は常に「如何に速く走るか?」

もうね、寝ても覚めてもソレばっか。布団に入り、意識がなくなるまでソレばっか。

最悪、夢の中でハイサイドして飛び起きるし…。

そして、それらを実践する為には仕事が終わってから毎晩車両整備とトレーニングし、大金はたいてパーツ導入やちょっとしかもたない新品タイヤを惜しげもなく投入し、月に数度のテストに向かう。

誰よりも早くサーキット入りし、誰よりも遅くまで現地で走行後の整備をする。

コースの人達が「そろそろ閉めたいんですけど…」的になるまで、ギリギリまで整備してた。

それだけやって結果としてラップタイムが上がればイイけど、足踏みしたり転倒してバイク壊したり、天災で走れなかったなんて事も多々。

それでもレースをする事が楽しかったし、ローカルでもチャンピオン取り全日本に行けたからね。


「燃え尽き症候群」とか「アドレナリンジャンキー」とか言うらしいです。残念ながら。

ロードレースでスピードに侵された人達は新たな毒を探してる。たぶん皆そう。

少なくとも僕の周りにいるIA、元全日本ランナーは100%そう。

だって開口一番の会話が「おー!久しぶり~。何か見つかった?」だもん。因みに全員そう。

でも見つかった人は少数。概ね未だ自分探しの旅の途中。イイ歳なのに…。

では僕自身が見つかったんかい?と聞かれれば「ないね」って応えるね。確信的なものはね。


たーだー。

オフロードライドって楽しいねー。

オフロードって大分類で、その中に「モトクロス」や「エンデューロ」、「トライアル」、「ラリー」などの中分類があり、それぞれが独立したカテゴリーになってる。もちろん、これもヨーロッパの文化なんだろうけどね、そもそもは。そして、それら全てに共通していえるのは気軽に試せるっていう事なんだろうね、今更だけど。

頭ん中で考えた事、イメージした事がトランスポーター(バイクを載せるクルマ)で遠方のサーキットに行かずとも家の敷地内で、山々で試す事が出来る。かかるコストもロードの非じゃないものね。

もちろん、のべつまくなしではなくてね。大人なんだから。

ことウチの近所には「分別さえ持って走る分に全然OKだよ」ってトコが沢山ある。

地元と人達と触れ合いながら、コミュニケーション取りながら走れる場所がね。


「脱ストイック」

そう、自分に言い聞かせてオフロードバイクに乗り始めたら気持ちがスーって楽になった。

純粋にまたライディングすることが凄く楽しくなった。

だからこの気持ちを、この楽しさを少しの人でもイイから知って欲しいなぁ、って。

そして一緒に遊べたらなぁ、って思ってる今日この頃です。

大人になり、仕事や家庭、そして時間に追われる日々の中で「何か面白いコトないかなぁ…」

なんて感じちゃってるそこのアナタ!!


あるよ!

http://www.suzukisyouten.com

詳しくはWEBで!  あっ、ココ、WEBだ…