11月の米大統領選挙まで4カ月を切る中、バイデン氏の戦線離脱により、トランプ氏の再選ががぜん有力視されてきた。そうなると気が気でないのが、現在、米国で暮らすヘンリー王子とメーガン妃夫妻だ。

 

 ヘンリー王子は2018年にメーガン妃と結婚後、20年に英王室を離脱。

 

 しかし、自著「SPARE」で過去の薬物使用を告白したことで、保守系シンクタンクから「王子のビザ申請に虚偽があったのか、あるいは政府が王子を特別扱いした可能性がある」との指摘を受け、現在も書類開示を求められる裁判が続いている。

 トランプ氏は、自身が大統領に返り咲いた場合、「ヘンリー王子を守らない」と公言。

 

 そうなると、トランプ氏の再選で、王子はイギリスに強制送還されてしまう、という噂も俄かに信ぴょう性を帯びてくる。

 ただでさえ、不安材料山積の夫妻だが、そんな中、ここ数カ月、夫妻を悩ませ続けているのが、ドイツのZDFネットワークが製作し、近日中に放送される予定だった、2人の半生を追ったドキュメンタリー番組だった。

 

 ところが、同番組の放送が突如延期になったと、21日の英紙エクスプレスが報じ、波紋が広がっている。王室ウォッチャーの話。

「監督を務めるのは、ドイツの王室評論家ウルリケ・グルーネヴァルト氏で、制作チームは数カ月にわたって夫妻を知る関係者を徹底取材。特にメーガン妃に関しては相当きわどい話も掴んでいるようで、衝撃的な暴露ドキュメンタリーになるのでは、とフリークからの期待も高かった。ところが、突然、グルーネヴァルト監督が自身のインスタグラムで延期を公表。そのため、SNS上では、夫妻からの圧力、あるいはテレビ局上層部が、内容の問題でしり込みしたのでは、といった噂が飛び交っていました」

 ただ、制作関係者のコメントを紹介した英紙エクスプレスによれば、延期は他方からの圧力等があったというわけではなく、関係者の証言など、あらゆる事項の真実性を二重三重にチェックし、「法的に健全で、事実上正しいかどうかの作業を行っているため」で、「プロジェクトには(多くの視聴者の)『目』が向けられるので、チームは細部まで行き届いた作業を確実に行いたい」としている。

「まあ、簡単に言えば訴訟対策でしょうね。おそらくは、これまでに出てきたことがない内容が含まれているため、事実関係を検証し、訴えられたとしても、勝てる公算があるのかどうかを社内で揉んでる、ということでしょう。一部報道では、現在夫妻が暮らす邸宅周辺の貴重な証言もあるそうですから、プライバシーに相当突っ込んだ内容である可能性も考えられますね」(前出・王室ウォッチャー)

 夫妻の近況といえば、ヘンリー王子がNetflixでスポーツのポロに関する番組を制作する一方、メーガン妃は新たに立ち上げたブランド「アメリカン・リビエラ・オーチャード」と連動したライフスタイルシリーズを手掛けているそうだが、自身が蒔いた種とはいえ相変わらずお騒がせなこの夫妻。

 

 はたして彼らはアメリカで安定した生活を手に入れられるのか。

 

 そして暴露ドキュメンタリーの気になる中身とは…。