ロシアのオンラインメディア「シレナ」が、プーチン大統領の「別荘」とされる建物が火災により全焼したと報じたのは、5月30日のことだった。

 同メディアには、地元住民が火災の様子を撮影した写真も掲載されていたが、地元の非常事態当局は事実関係についてコメントを拒否。さらにシエナは、翌31日未明に記事を削除してしまった。

 

 そして、この一連の出来事によって「ある噂」が噴出しているのだという。

「噂とは、火災時に別荘にいた『ある人物』についてなんですが…。ちなみに、西シベリアのアルタイ共和国にあるこの別荘は、公式には、ロシア国営天然ガス企業『ガスプロム』の保養施設です。しかし、同社社長はプーチン氏の子飼いと言われていて、プーチン氏はこの施設を別荘のように使用していると言われています。また、プーチン氏は、この別荘の他にも、ロシアのノブゴロド州にあるバルダイと呼ばれる邸宅、黒海沿岸のソチにある夏用の別邸『ボチャロフ・ルチェイ』、さらには、ロシア北西部のカレリア共和国の邸宅など、多くの不動産を所有しています」(国際部記者)

 中でも黒海に面したソチの「プーチン宮殿」は、かつて豪華な内部映像が公開されて一躍有名になった。

「このペントハウス型別荘にはプールや映画館の他、噴水のある中庭や屋上ヘリポートもあり、総面積は2600平方メートル。そして、この豪邸の持ち主が、プーチン氏の31歳年下の恋人とされるアリーナ・カバエワ氏といわれています」(前出・記者)

 カバエワ氏は、アテネ五輪金メダリストの元新体操選手で、政界進出後、プーチン氏のお気に入りとなり、現在はロシア最大のメディア・コングロマリット「ナショナルメディアグループ」会長として、新ロシア派のテレビ・ラジオ局、出版社などを率いている。

「ロシアの独立系メディアの報道によれば、彼女には4人の子供がいて、うち何人かはプーチン氏が父親ではないかと伝えています。ただ、ロシアによるウクライナ侵攻以降、西側の制裁対象リストに加わったことで、子供たちとともにスイスに逃げているという話や、プーチン氏が所有する別荘を点々としているとの情報もあるんです。それだけに、今回、火災があったとされる別荘にいたのは彼女で、出火原因も彼女にあるのでは、などと噂されているのです」(前出・記者)

 別の独立系メディアによれば、火災があった別荘は、プーチン氏のお気に入りだったというのだが、果たして火災の真相は…。