今日で国会は終わります。今国会、出番としては30回もありました(1日に複数回の出番があったため、質疑としては23日)。色々な事に取り組んでみましたので、少し振り返りたいと思います。全体のリンクはココです。

 

● 2月2日予算委:酪農に関し、アメリカからの乳製品の輸入の仕組みを見直すべきと厳しく指摘しました。この質疑を契機に輸入のやり方が少しだけ変わりました。また、少子化対策について「ライフスタイルに中立でない税制(子どもが増えれば税が下がるという仕組み)」を導入する事についてどうかと聞きました。なお、今国会冒頭ちょっと盛り上がったフランスの「N分のN乗税制」については、ここで私が「日本ではやれない」と丁寧に説明し、今後主張する方が居なくなりました。

 

● 2月13日予算委:内閣総理大臣秘書官に掛かる守秘義務が、136年前の勅令「官吏服務規律」なのはおかしいと指摘しました。岸田秘書官を見ていると、内閣法改正でもう一度意識を促した方がいいです。それ以降は大英帝国の戦時経済を引きながら日本の継戦能力のあり方、バルーンへの破壊命令、中台有事、日朝外交について包括的に質問しています。バルーンへの破壊命令の発動については、私の質問を契機に運用が変わりました。今国会、一番メモリアルな質疑でした。

 

● 2月15日内閣委:年初に家族で(!)南大東島に行きました。その時に思った事を質問しています。国境離島の大切さ、さとうきびの振興、そして、中国の第一列島線と第二列島線の間にある大東諸島への航空自衛隊の配置等、幅広く聞いています。「さとうきびは島を守り、島は国土を守る」、忘れない言葉です。

 

● 2月15日予算委:防衛三文書について、少し専門的な観点から「何をやったら、何が抑止されるのか?」という根本的な問を岸田総理にぶつけています。こういう議論がもっともっと必要だと思います。

 

● 2月17日予算委:短時間だったのですが、非常に、非常に重要な問題提起をしたつもりです。金融危機に際して、日本の破綻処理法制が機動性に欠けるはず、という指摘をしています。行政の意思で不良債権を切っていける仕組みの提案をしています。

 

● 2月21日予算委第三分科会:悪質な交通事故について、刑事、民事双方の観点から質問しています。危険運転致死傷罪の規定には問題が多いです。また、補償のあり方についても問題が多いです。昨年から本件について取り上げて始めて、数多くのお声を頂くようになりました。継続的に取り組む議員が少ないので、私がやり続けます。

 

● 2月28日予算委採決時討論:採決時に溢れる思いを述べました。与野党問わず、好評でした。

 

● 内閣委コロナ特措法改正案審議(討論):感染症対策を見直すものなのですが、変な接ぎ木をしたので指揮命令系統がボロボロになっています。この仕組み、上手く行かないと思います。また、コロナ禍において福岡県と政令指定都市の関係が著しく悪かった事を踏まえ、権限の整理をすべきと強く主張しました。また、コロナ禍での医療分化の必要性、かかりつけ機能の発揮について厚生労働省に質問しているのですが、政務三役が全くダメでした。

 

● 3月29日内閣委:高市大臣に、一般論としての「中立」と「公平」について質問しました。中立とは誰も応援しない事、公平というのはすべての関係者を平等に扱う事、という違いがあります。なので、公平の達成のあり方はどういう価値観を置くかで大きく異なる、という法哲学的な論点を振ったのですが、途中から非常にガードが上がりました。良い議論だと思うんですけどね。

 

● 内閣委フリーランス法審議:フリーランスの方がお仕事を受注する際、募集時・発注時で条件提示をするようこの法律では求めています(そして、この2つの条件提示は同じものである必要はない)。発注時の条件提示では不利な条件を提示されても断れない可能性が高いため、その間にある契約時での条件提示を求めるべき、と主張しました。かなり政府は困っていましたが、3年後の見直しで検討すると答弁させました。

 

 残りは次のエントリーにします。