予算委員会でのTPPでのコメの取り扱いに関する甘利大臣の発言が、ホンネとは言え、かなり気になったので質問主意書で後追いしました(ココ)。
「答弁」は「一般論に過ぎないから、大臣の発言は問題ない。」という感じでした。しかし、以下の議事録を読んでください。何処が「一般論」なのでしょうか。
役所的には「ちょっと大臣言い過ぎたかな。」という感じなんだろうと思います。しつこい緒方相手に、ポジションの補正を図ったといったところでしょう。
【3月5日予算委員会(議事録)】
○緒方委員 (略)もしどうしても、中粒種、テーブルライスを買えとかいうことであれば、現行の枠内で、いや、新たにそういう需要が出たんです、五万トンなり十万トンなり新たな需要が出ました、だから現行の枠内でやりますというのが本来のあるべき姿であって、何か、今ある枠の中にもう一個余計な枠をくっつけてとか、そんな醜悪な姿で貿易体制を築くことは適当でないと思いますけれども、甘利大臣、もう一言お願いします。
○甘利国務大臣 貿易交渉、関税交渉というのは、それぞれが関税を引き下げていった場合に、需要にどういう変化が起きるかということも考えなければいけない。自然推移の需要を見据えて事を決めるというルールは貿易交渉にはないわけですね。例えば、自動車がだんだん人口が減って売れなくなってきたから、だから、そこをどんどん入ってくるのはおかしいじゃないかみたいな話は、これはなかなか難しい話であります。
基本的には、関税あるいは非関税の障壁を下げていくというのが自由貿易の基本であります。私から説明するまでもなく、携わっておられた当事者ですからよく御存じだと思います。その枠内で各国間の利害がぶつかっていくことをどう調整していくか、その際に、既存のガット何条違反にならないようにどうしていくか、これをしっかり工夫しながらやっていきます。(以下略)