選挙期間中、外国メディアに触れていなかったのですけど、改めて見てみると、フランスの原子力発電所の上空を飛ぶ無人機については、まだその実態が掴めていません。最近はベルギーの原子力発電所の上でも無人機が確認されています。しかも、一番怪しいと思われていたグリーン・ピースではなさそうです。

 特に現時点で何らかの危機が存在しているわけではないということですけど、日本でも本件はきちんと検討すべきです。以前書いた通り、航空法の規制対象として無人機が入っていないということは、現在の技術の発展にかんがみれば変だと思います。無人機の機能がこれからの高まっていく中、かなり精密な作業が可能になっていくでしょう。それを放置していいはずもありません。

 法律というのは、その時々の技術の発展によって改善されていくべきものです。ともすれば、それまで通用していた前例に拘泥しがちですけども、そこを切り開くのが政治の役割だと思っています。例えば、集団的自衛権の議論も、実は今年の閣議決定前に通用していた見解が纏められた1981年時点では想定されていなかった事態が背景にあるのでしょう。

 国土交通省によく話を聞いてみたいところです。