代表選挙で久方ぶりに上京してきました。同僚議員を見ていると、「ああ、地元活動を相当に丁寧にやっているのだろうな」と思える方が多数いて、自分自身にとって良い刺激になりました。


 代表選挙では野田候補に投票いたしました。理由は色々ありますが、「社会保障と税の一体改革が一段落した中、更に頑張ってください」という単純な動機でした。総理がころころ替わるのは宜しくないというのは、外務省時代、総理が替わる度に色々と残念な思いをした経験も理由の一つです。今回の代表選挙では、どの陣営からもあまり強い働きかけがあったわけでもなく、私自身、代表選挙活動にも殆ど関与しませんでした。自分で考えて、自分だけで判断した結論です。


 当選確定後の野田代表のスピーチは印象的でした。「高揚感はなく責任感だけである」、そんな強い決意を感じました。華々しい花火を打ち上げる総理ではありませんが、着実に信ずるところを進むその姿に一政治家として感銘を受けました。リーダーシップがあるなら、それに対応するフォロワーシップがあるわけでして、リーダーシップを求めるだけ求めてフォロワーシップを示さないのは組織人として正しい姿ではありません。野田総理を支えるフォロワーシップを見せるべき時だろうと自分で任じています。


 これから内閣改造があります。地元のTVでインタビューされた際にも述べたのですが、「ご自身が望むドリームチームだと思う陣容でやっていただければいいと思う。」と私は思っています。グループ分け、期数みたいなものに捉われず、使える人間を思う存分使う、それでいいはずです。名前は出しませんが、同期一期生には政府の役職が十分に務まる人が、今、思い出せるだけでも片手では足らないくらいの数はいます。いずれにしても、11か月以内の「近いうち」に解散はあります。その間にきちんとした成果を積み上げていくことが可能だと判断されるチーム作りに徹してほしいです。


 今、民主党は「構造改革」の半ばだというのが私の思いです。「政権交代の旗の下に集った集団」でしたが、党内党のようなグループがあったり、世界観があまりに異なる方が含まれていたりと、若干の水膨れ感があったのは事実です。肥大化した組織が機能しない時、構造改革という名の薬を服用するのは世の常です。構造改革に痛みが伴う、そういう事なんだろうと理解しています。ただし、(ここからが重要です)それは国民の皆様には関係のない話であり、民主党が構造改革することに伴うコストはできるだけ極小化することが求められることは十分肝に銘じています。また、既にそのコストが一部生じてしまっていることには猛省をしなくてはなりません。


 近々、臨時国会があるでしょう。それまでは暫くまた地元北九州でやれることをやっていこうと思います。